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比較
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ひかく
ふりがな文庫
“
比較
(
ひかく
)” の例文
この
通
(
とほ
)
りに
器械觀測
(
きかいかんそく
)
の
結果
(
けつか
)
と
體驗
(
たいけん
)
の
結果
(
けつか
)
とは
最初
(
さいしよ
)
から
一致
(
いつち
)
し
難
(
がた
)
いものであるけれども、それを
比較
(
ひかく
)
してみることは
無益
(
むえき
)
の
業
(
わざ
)
ではない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
截り取りたる
石屑
(
いしくづ
)
及び
砥石
(
といし
)
に用ゐしと
思
(
おも
)
はるる石器等を
比較
(
ひかく
)
すれば、正しくコロボックルが磨製石斧を
作
(
つく
)
りたる
順序
(
じゆんじよ
)
を知るを得るなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
屡々
(
しば/\
)
速射砲等
(
そくしやほうとう
)
をもつて
反對
(
はんたい
)
に
撃沈
(
げきちん
)
される
程
(
ほど
)
で、とても、
我
(
わ
)
が
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
の
破天荒
(
はてんくわう
)
なる、
此
(
この
)
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
とは
比較
(
ひかく
)
する
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ぬのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
この
比較
(
ひかく
)
は一応それとして、彼らの憂愁が一体どこに根ざし、どういうところから特異な形成を
遂
(
と
)
げたかが、ここでは問題になるでしょう。
「はつ恋」解説
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
くまは、かごの
格子
(
こうし
)
の
目
(
め
)
から、
大
(
おお
)
きな
体
(
からだ
)
に
比較
(
ひかく
)
して、ばかに
小
(
ちい
)
さく
見
(
み
)
える
頭
(
あたま
)
をば
上下
(
じょうげ
)
に
振
(
ふ
)
って、あたりをながめていました。
汽車の中のくまと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
陳氏はしきりに向うの異教徒席や異派席とプログラムとを
比較
(
ひかく
)
しながらよほど気にかかる模様でした。とうとう、そっと私にささやきました。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「さようでござりましょうとも、
信玄公
(
しんげんこう
)
ご
在世
(
ざいせい
)
のころからくらべれば
比較
(
ひかく
)
にならないと、
町人
(
ちょうにん
)
たちもささやいております」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(
貝塚土器
(
かひづかどき
)
の
破片
(
はへん
)
が、
僅
(
わづ
)
かに二三
片
(
ぺん
)
見出
(
みいだ
)
されたが、
貝
(
かひ
)
の
分量
(
ぶんりやう
)
から
比較
(
ひかく
)
して
見
(
み
)
ると、
何億萬分
(
なんおくまんぶん
)
の
一
(
いち
)
といふ
位
(
くらゐ
)
しかに
當
(
あた
)
らぬ)
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
なるほど
理窟
(
りくつ
)
はその通りであるが何かにつけて鶯に
比較
(
ひかく
)
されては佐助を始め門弟一同やりきれなかったことであろう
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
これを
解禁後
(
かいきんご
)
の
推定相場
(
すゐていさうば
)
四十九
弗
(
ドル
)
八
分
(
ぶん
)
の三と
比較
(
ひかく
)
すると
其
(
そ
)
の
差
(
さ
)
は
僅
(
わづ
)
かに一
弗
(
ドル
)
足
(
た
)
らずとなつて一
割
(
わり
)
一
分
(
ぶ
)
下
(
さが
)
つて
居
(
を
)
つた
爲替相場
(
かはせさうば
)
は九
分
(
ぶ
)
丈
(
だ
)
け
回復
(
くわいふく
)
した
譯
(
わけ
)
であつて
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
安井
(
やすゐ
)
は
笑
(
わら
)
ひながら、
比較
(
ひかく
)
のため、
自分
(
じぶん
)
の
知
(
し
)
つてゐる
或
(
ある
)
友達
(
ともだち
)
の
故郷
(
こきやう
)
の
物語
(
ものがたり
)
をして
宗助
(
そうすけ
)
に
聞
(
き
)
かした。それは
淨瑠璃
(
じやうるり
)
の
間
(
あひ
)
の
土山
(
つちやま
)
雨
(
あめ
)
が
降
(
ふ
)
るとある
有名
(
いうめい
)
な
宿
(
しゆく
)
の
事
(
こと
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
土地
(
とち
)
と
比較
(
ひかく
)
して
茫々
(
ばう/\
)
たるあたりの
容子
(
ようす
)
に
呑
(
の
)
まれた。さうして
工夫等
(
こうふら
)
に
權柄
(
けんぺい
)
にこき
使
(
つか
)
はれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
森整調以下、
殆
(
ほとん
)
ど失神の状態となり、矢野清舵手は、両手に海水をすくって戦友の背中に浴せ、
比較
(
ひかく
)
的元気な松山五番もこれに手伝い、坂本四番の
介抱
(
かいほう
)
に努めるなど
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
野淵君は英雄と花とを
比較
(
ひかく
)
して美文を並べたがそれはカアライルの焼きなおしにすぎません、いかにも英雄は必要です、だが野淵君のいうような英雄は全然不必要です
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
我々
(
われ/\
)
ロシヤの
地方團體
(
ちはうだんたい
)
の
醫術
(
いじゆつ
)
は
如何
(
どう
)
であらうか、
先
(
ま
)
づ
精神病
(
せいしんびやう
)
に
就
(
つ
)
いて
云
(
い
)
ふならば、
現今
(
げんこん
)
の
病氣
(
びやうき
)
の
類別法
(
るゐべつはふ
)
、
診斷
(
しんだん
)
、
治療
(
ちれう
)
の
方法
(
はうはふ
)
、
共
(
とも
)
に
皆是
(
みなこれ
)
を
過去
(
くわこ
)
の
精神病學
(
せいしんびやうがく
)
と
比較
(
ひかく
)
するならば
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
照正様のは実物と
比較
(
ひかく
)
しないとわかりにくい。先生はボールにバットだと思ったのである。もっともひとりで立っているバットなんかあり得ない。先生も絵心がなさすぎる。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
よし僕等の
生涯
(
しようがい
)
は、勞働者と
比較
(
ひかく
)
して
何等
(
なんら
)
の
相違
(
さうゐ
)
がないとしても、僕等は
常
(
つね
)
に勞働者的生涯から
脱
(
だつ
)
して、もう少し意味ある、もう少し價値あるライフに
入
(
い
)
りたいと
希望
(
きぼう
)
してゐる。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
うつぶしに
倒
(
たふ
)
れけるが——と
本文
(
ほんもん
)
にある
処
(
ところ
)
、
講釈
(
かうしやく
)
の
即
(
すなは
)
ち
足羽川
(
あすはがは
)
中流
(
ちうりう
)
の
石
(
いし
)
なのであるが、
比較
(
ひかく
)
して
言
(
い
)
ふまでもなく、
此
(
こ
)
の
方
(
はう
)
が
自然
(
しぜん
)
で、
且
(
か
)
つ
変化
(
へんげ
)
の
此
(
こ
)
の
座頭
(
ざとう
)
だけに、
観音堂
(
くわんおんだう
)
に
近
(
ちか
)
い
処
(
ところ
)
で
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
かれがわたしにものを教えてくれたことに対しては、わたしはひじょうに
感謝
(
かんしゃ
)
していた。けれどもかれとくらすのと、アーサとこうしてくらすのとではとても
比較
(
ひかく
)
にはならなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
考える。いちばんうまい
比較
(
ひかく
)
を考えついたものが、
褒美
(
ほうび
)
をもらうのである
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
それからアフリカあたりの
黒人
(
こくじん
)
まで
含
(
ふく
)
めた
現代人類
(
げんだいじんるい
)
と
比較
(
ひかく
)
して
見
(
み
)
ると、
動物學上
(
どうぶつがくじよう
)
これら
現代人
(
げんだいじん
)
と
同
(
おな
)
じ
一
(
ひと
)
つの
人種
(
じんしゆ
)
にいるべきものではなくて、それとは
別
(
べつ
)
な
種
(
しゆ
)
に
屬
(
ぞく
)
するほどの
違
(
ちが
)
ひを
示
(
しめ
)
してをりますので
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
前
(
まへ
)
に
内外
(
ないがい
)
の
火山
(
かざん
)
を
巡見
(
じゆんけん
)
した
場合
(
ばあひ
)
の
記事
(
きじ
)
を
掲
(
かゝ
)
げて
置
(
お
)
いたが、
諸君
(
しよくん
)
若
(
も
)
し
兩方
(
りようほう
)
を
比較
(
ひかく
)
せられたならば、
國内
(
こくない
)
の
火山作用
(
かざんさよう
)
は
概
(
がい
)
して
穩
(
おだや
)
かであつて
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
可憐
(
かれん
)
なとこなつの
花
(
はな
)
は、ほかの
花
(
はな
)
たちの
生活
(
せいかつ
)
が
知
(
し
)
りたかったのです。そして、
自分
(
じぶん
)
の
運命
(
うんめい
)
を
比較
(
ひかく
)
してみたいと
思
(
おも
)
ったのです。
小さな赤い花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
山猫拝
(
やまねこはい
)
と書いたおかしな
葉書
(
はがき
)
が来たので、こどもが山の風の中へ出かけて行くはなし。
必
(
かなら
)
ず
比較
(
ひかく
)
をされなければならないいまの
学童
(
がくどう
)
たちの
内奥
(
ないおう
)
からの
反響
(
はんきょう
)
です。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
主人
(
しゆじん
)
は
宗助
(
そうすけ
)
を
以
(
もつ
)
てある
程度
(
ていど
)
の
鑑賞家
(
かんしやうか
)
と
誤解
(
ごかい
)
した。
立
(
た
)
ちながら
屏風
(
びやうぶ
)
の
縁
(
ふち
)
へ
手
(
て
)
を
掛
(
か
)
けて、
宗助
(
そうすけ
)
の
面
(
おもて
)
と
屏風
(
びやうぶ
)
の
面
(
おもて
)
とを
比較
(
ひかく
)
してゐたが、
宗助
(
そうすけ
)
が
容易
(
ようい
)
に
批評
(
ひひやう
)
を
下
(
くだ
)
さないので
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
我々
(
われわれ
)
ロシヤの
地方団体
(
ちほうだんたい
)
の
医術
(
いじゅつ
)
はどうであろうか、まず
精神病
(
せいしんびょう
)
に
就
(
つ
)
いて
云
(
い
)
うならば、
現今
(
げんこん
)
の
病気
(
びょうき
)
の
類別法
(
るいべつほう
)
、
診断
(
しんだん
)
、
治療
(
ちりょう
)
の
方法
(
ほうほう
)
、
共
(
とも
)
に
皆
(
みな
)
これを
過去
(
かこ
)
の
精神病学
(
せいしんびょうがく
)
と
比較
(
ひかく
)
するならば
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
試合場
(
しあいじょう
)
の
城戸
(
きど
)
から、八
町
(
ちょう
)
参道
(
さんどう
)
とよぶ
広
(
ひろ
)
い
平坦
(
へいたん
)
な
坂
(
さか
)
をかけおりてゆくうちに、燕作の
小粒
(
こつぶ
)
なからだはみるみるうちに
追
(
お
)
い
越
(
こ
)
されて、とてもこれは、
比較
(
ひかく
)
にはならないと思われるほど
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さう
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ると
我國
(
わがくに
)
の
商賣
(
しやうばい
)
は
以前
(
いぜん
)
と
比較
(
ひかく
)
して
非常
(
ひじやう
)
に
仕好
(
しよ
)
くなることは
確
(
たしか
)
である、それであるから
金解禁
(
きんかいきん
)
の
出來
(
でき
)
た
後
(
のち
)
に
於
(
お
)
ける
經濟界
(
けいざいかい
)
は
以前
(
いぜん
)
よりも
安定
(
あんてい
)
したと
言
(
い
)
つて
差支
(
さしつかへ
)
ない
譯
(
わけ
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
そうなってからでもそれで生計を立てたのではなく月々
道修町
(
どしょうまち
)
の本家から仕送る
金子
(
きんす
)
の方が
比較
(
ひかく
)
にならぬほど多額だったのであるが、彼女の
驕奢
(
きょうしゃ
)
と
贅沢
(
ぜいたく
)
とはそれでも支えきれなかった。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
各遺跡を一々
檢査
(
けんさ
)
し相互に
比較
(
ひかく
)
したりとは
斷言
(
だんげん
)
し難けれど、日本諸地方の石器時代遺跡中には互に
異
(
ことな
)
れる人民の手に成りしもの有りとの
反証
(
はんせう
)
出
(
い
)
でざる間は斯く考ふる方道理有りと云ふべし。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
今
(
いま
)
は
數年
(
すうねん
)
の
昔
(
むかし
)
、
君
(
きみ
)
は
御記臆
(
ごきをく
)
ですか、
滊船
(
きせん
)
の
甲板
(
かんぱん
)
で、
私
(
わたくし
)
が
奇妙
(
きめう
)
なる
詩
(
し
)
を
吟
(
ぎん
)
じ、また、
歐洲
(
をうしう
)
列國
(
れつこく
)
の
海軍力
(
かいぐんりよく
)
の
増加
(
ぞうか
)
と、
我國
(
わがくに
)
の
現况
(
げんけう
)
とを
比較
(
ひかく
)
して、
富
(
とみ
)
の
度
(
ど
)
より、
機械學
(
きかいがく
)
の
進歩上
(
しんぽじやう
)
より、
我國
(
わがくに
)
は
今日
(
こんにち
)
の
如
(
ごと
)
く
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
最
(
もつと
)
も
上手
(
じやうず
)
が
演
(
えん
)
ずるのを
聞
(
き
)
いたら、
話
(
はなし
)
の
呼吸
(
こきふ
)
と、
声
(
こゑ
)
の
調子
(
てうし
)
で、
客
(
きやく
)
をうまく
引入
(
ひきい
)
れるかも
知
(
し
)
れぬが、こゝでは
随筆
(
ずゐひつ
)
に
文章
(
ぶんしやう
)
で
書
(
か
)
いたのと、
筆記本
(
ひつきぼん
)
に
言語
(
げんご
)
のまゝ
記
(
しる
)
したものとを
比較
(
ひかく
)
して、おなじ
言葉
(
ことば
)
ながら
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
芝居の話も
詳
(
くわ
)
しく、知ったか振りをしたぼくが
南北
(
なんぼく
)
、
五瓶
(
ごへい
)
、正三、
治助
(
じすけ
)
などという
昔
(
むかし
)
の作者達の
比較
(
ひかく
)
論をするのに、上手な
合槌
(
あいづち
)
を打ってくれ、ぼくは今夜は
正
(
まさ
)
に自分の
独擅場
(
どくせんじょう
)
だなと得意な気がして
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
統計
(
とうけい
)
によれば、
餘震
(
よしん
)
のときの
震動
(
しんどう
)
の
大
(
おほ
)
いさは、
最初
(
さいしよ
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
のものに
比較
(
ひかく
)
して、
其
(
その
)
三分
(
さんぶん
)
の
一
(
いち
)
といふ
程
(
ほど
)
のものが、
最大
(
さいだい
)
の
記録
(
きろく
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
どんな
貴重
(
きちょう
)
のものも、
子供
(
こども
)
とは、とうてい
比較
(
ひかく
)
になるものではないと、しみじみこのときだけは
感
(
かん
)
じたのであります。
星の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
多分は目方でお測りになるおつもりか知れませんが目方で
比較
(
ひかく
)
なさるのは大へんご損です。食物の中で消化される分の熱量ででもご比較になったら割合正確だろうと存じます。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
日本などはとうてい
比較
(
ひかく
)
にもなりません。しかし彼らはただ自由なのではありません。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
恁云
(
かうい
)
ふ
學説
(
がくせつ
)
は、
唯
(
たゞ
)
種々
(
しゆ/″\
)
の
學説
(
がくせつ
)
を
集
(
あつ
)
めて
研究
(
けんきう
)
したり、
比較
(
ひかく
)
したりして、
之
(
これ
)
を
自分
(
じぶん
)
の
生涯
(
しやうがい
)
の
目的
(
もくてき
)
としてゐる、
極
(
きは
)
めて
少數
(
せうすう
)
の
人計
(
ひとばか
)
りに
行
(
おこな
)
はれて、
他
(
た
)
の
多數
(
たすう
)
の
者
(
もの
)
は
其
(
そ
)
れを
了解
(
れうかい
)
しなかつたのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
異地方發見の
土器
(
どき
)
を
比較
(
ひかく
)
して、其土質、製法、形状、紋樣等を
對照
(
たいせう
)
するも亦
類似
(
るいじ
)
の
度
(
ど
)
強
(
つよ
)
くして一地方の物の他地方に移りし事、即ち異地方相互の間に交通ありし事を
證明
(
せうめい
)
する
事實
(
じじつ
)
少しとせざるなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
初期微動
(
しよきびどう
)
は
主要動
(
しゆようどう
)
に
比較
(
ひかく
)
して
大
(
だい
)
なる
速
(
はや
)
さを
持
(
も
)
つてゐるが、
然
(
しか
)
しながら
振動
(
しんどう
)
の
大
(
おほ
)
いさは、
反對
(
はんたい
)
に
主要動
(
しゆようどう
)
の
方
(
ほう
)
が
却
(
かへ
)
つて
大
(
だい
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
その
美
(
うつく
)
しいことは、いかなる
花
(
はな
)
も
比較
(
ひかく
)
にならず、また、その
香
(
かお
)
りの
高
(
たか
)
いことは、
谷
(
たに
)
を
渡
(
わた
)
って
吹
(
ふ
)
いてくる
風
(
かぜ
)
に、
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
いていることが
知
(
し
)
れるほどです……。
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
御米
(
およね
)
は
小六
(
ころく
)
の
憮然
(
ぶぜん
)
としてゐる
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
て、それを
時々
(
とき/″\
)
酒氣
(
しゆき
)
を
帶
(
お
)
びて
歸
(
かへ
)
つて
來
(
く
)
る、
何所
(
どこ
)
かに
殺氣
(
さつき
)
を
含
(
ふく
)
んだ、しかも
何
(
なに
)
が
癪
(
しやく
)
に
障
(
さは
)
るんだか
譯
(
わけ
)
が
分
(
わか
)
らないでゐて
甚
(
はなは
)
だ
不平
(
ふへい
)
らしい
小六
(
ころく
)
と
比較
(
ひかく
)
すると
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
こう
云
(
い
)
う
学説
(
がくせつ
)
は、ただ
種々
(
しゅじゅ
)
の
学説
(
がくせつ
)
を
集
(
あつ
)
めて
研究
(
けんきゅう
)
したり、
比較
(
ひかく
)
したりして、これを
自分
(
じぶん
)
の
生涯
(
しょうがい
)
の
目的
(
もくてき
)
としている、
極
(
きわ
)
めて
少数
(
しょうすう
)
の
人
(
ひと
)
ばかりに
行
(
おこな
)
われて、
他
(
た
)
の
多数
(
たすう
)
の
者
(
もの
)
はそれを
了解
(
りょうかい
)
しなかったのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
磐梯山
(
ばんだいざん
)
(
高
(
たか
)
さ
千八百十九米
(
せんはつぴやくじゆうくめーとる
)
)の
明治二十一年
(
めいじにじゆういちねん
)
六月十五日
(
ろくがつじゆうごにち
)
に
於
(
お
)
ける
大爆發
(
だいばくはつ
)
は、
當時
(
とうじ
)
天下
(
てんか
)
の
耳目
(
じもく
)
を
聳動
(
しようどう
)
せしめたものであつたが、クラカトアには
比較
(
ひかく
)
すべくもない。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「
甲
(
こう
)
と
乙
(
おつ
)
と、どちらが
偉
(
えら
)
いかな!」などと、やはり
比較
(
ひかく
)
をしたのであります。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
海外
(
かいがい
)
の
最
(
もつと
)
も
激烈
(
げきれつ
)
なものに
比較
(
ひかく
)
すれば
遙
(
はる
)
かにそれ
以下
(
いか
)
であることを
了解
(
りようかい
)
せられるであらう。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
とても
比較
(
ひかく
)
にならぬほどしあわせなことでありました。
つばきの下のすみれ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“比較”の解説
比較
(出典:Wikipedia)
比
常用漢字
小5
部首:⽐
4画
較
常用漢字
中学
部首:⾞
13画
“比較”で始まる語句
比較的
比較論
比較解剖
比較事
比較学
比較物
比較考査
比較觀察
比較放屁学
比較的勢力