“甲板”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かんぱん66.3%
デッキ17.3%
かふはん2.9%
デツキ2.9%
でつき1.9%
カンパン1.9%
かっぱ1.0%
かふばん1.0%
かんばん1.0%
こうはん1.0%
(他:3)2.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“甲板”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語(児童)30.8%
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集19.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
この海戦の始まる前夜、彼は甲板かんぱんを歩いているうちにかすかな角燈かくとうの光を見つけ、そっとそこへ歩いて行った。
三つの窓 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
またその甲板かんぱん下部したには數門すもん大砲等たいほうなど搭載つみこまれるのではあるまいか
されば船室よりは甲板デッキこそ乗客を置くべき所にして、下等室は一個の溽熱むしあつ窖廩あなぐらに過ぎざるなり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼等の姿が、昼間、甲板デッキにみえると、不意にマダム・クラビンスキイが三等客室の方からあがつて来ることがあつた。
落葉日記 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
淡路嶋かよふ千鳥、明石の浦、このそよぐすずしき風に、親子づれかへさ安しと、この日なか、波折なをり光ると、甲板かふはんに鼠出でぬと、おもしろとその影見やる。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
たゞ甲板かふはんに据ゑぬればげにや笑止せうしきはみなる。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
夫人おくさん、すこし、甲板デツキうへでも逍遙さんぽしてませうか。』とわたくし二人ふたりいざなつた。
この港では釣が出来ると云ふので甲板デツキの上から牛肉を餌にして糸を垂れる連中れんぢゆうがある。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
たびいつたび甲板でつきの上をめぐれど、
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
うしろの甲板でつきかくるれば、
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「ただ、忘れてならないことは、もぐるときに、上甲板カンパンへの昇降口が閉まっているかどうか、それは必ずたしかめてからにすること。いいかね」
恐竜艇の冒険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しづしづとみをを残して離れ去る船の甲板カンパンに、あの二人が肩を並べて立つてゐるとする。
落葉日記 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
そうして釣竿を右と左とはちの字のように振込ふりこんで、舟首みよし近く、甲板かっぱのさきの方にわたっているかんこの右の方へ右の竿、左の方へ左の竿をもたせ
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
暑気にはかに加はり、薄き単衣ひとへとなりて甲板かふばんさふらへど堪へ難くもさふらふかな。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
なほ一つの上の甲板かふばんを越ゆる浪の音、荷を棄つる用に立働く水夫の声も聞き馴れぬものにて、いかに心細くさふらひけん。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
戸をあけて甲板かんばんに出ると、甲板のあなたはさっきのままの波また波の堆積たいせきだった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
くつの先で甲板かんばんをこつこつとたたいて、うつむいてそれをながめながら、帯の間に手をさし込んで、木村への伝言を古藤はひとりごとのように葉子にいった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
たゞ甲板こうはんに据ゑぬればげにや笑止しようしきはみなる。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
「そ、その男は、死んだ筈の、北海丸の船長マスターです!」とゴクリと唾を呑み込んで、肩で息をしながら、「そ、それだけじゃアない……いやどうも、さっきから変だと思ったが、あの運転手も、それから、甲板そとで捕まった水夫達も、ああ、あれは皆んな、死んだ筈の北海丸の乗組員です!」
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
だから、じゃこっぷの中途から救われて、僕と鞄がガルシア・モレノに甲板アポウルドした。
みな船室へ引きとったと見えて、甲板ウエルには人影らしいものもなくて、ひどく広々としている。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
甲板ウエルの遠いはしのほうで、人の足音がする。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)