“ウエル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
甲板33.3%
油井33.3%
上甲板33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みな船室へ引きとったと見えて、甲板ウエルには人影らしいものもなくて、ひどく広々としている。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
海風うみかぜにでも吹かれたら、すこしさっぱりするかも知れないと思って、寝衣ねまきを脱いで、キチンと服に着かえると、イヴォンヌさんに気づかれないように、そっと甲板ウエルのほうへあがって行った。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
儂もむかしは、汲出機ギロウ・ウァークをもって、掘りあるいたもんでした。そして、良い油井ウエルに出逢ったのが、三十のときだった。
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ねえ、エンバの油井ウエルは岩塩油田でしょう。また、コーカサスのは石灰岩層にあります。とにかく、岩塩を溶かし、石灰岩を溶かし地下へしたたる石油が大盲谷をつくったといわれる
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
室僕バトラアドアをノックして、皆様が上甲板ウエルでお待ちかねです、といいにきた。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)