“扉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ドア44.3%
とびら23.9%
23.2%
ひらき2.2%
2.0%
とぼそ1.7%
ドアー1.0%
どあ0.7%
ドーア0.4%
0.3%
タイトルページ0.1%
0.1%
フロント0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ミルキ夫人は狂人のようになってドアをドンドンと叩いた。そして開閉用の釦スイッチを押しつづけたが、閉まった扉は再び動こうとも見えなかった。
十八時の音楽浴 (新字新仮名) / 海野十三(著)
廊下で、一つ時戸迷とまどひした挙句、やつとトイレットを見つけてドアを押した。そして、鏡の前に立つと自分の泣顔に「イ、イ」をしてみせた。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「箏の裏板へ大きなとびらをつけて、あの開閉で、響きや、音色ねいろの具合を見ようという試みね、うまくいってくれればようござんすね。」
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
爪尖上つまさきあがりの廊下らうかから、階子段はしごだん一度いちどトン/\とりて、バタンととびらけてはひつた。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ところがどうもうるさいことは、またが一つありました。そしてそのわきに鏡がかゝつて、その下には長い柄のついたブラシが置いてあつたのです。
注文の多い料理店 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「すぐにぜんを。」と声を掛けておいて、待ち構えた湯どのへ、一散——例の洗面所の向うのを開けると、上がり場らしいが、ハテ真暗である。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と言ったのに応じて、唯今、と直ぐに答えたのであるが、ひらきの事だろう? その外廊下に、何の沙汰さたも聞えないは、待て、そこではなさそう。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
驚いたやうに引返して行くお志保の後姿を見送つて、軈て省吾を導いて、丑松は本堂のひらきを開けて入つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「この低い柵の開きを開けると、眠っていても直ぐ起きて来ますからそいつへ干菓子ひがしをくれてやるんです。喜んでいて来ます」
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
赤や紫の硝子ガラスをきれいに入れた硝子があった。ベルセネフは起って往ってその一枚を開けた。暗いところから涼しい風が入って来た。
警察署長 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いろにしみてあやしきおもひあり、時雨しぐれふるかぜおとひととぼそをたゝくに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
寝しずまった町はひそやかで、両側の家々はとぼそしとみも、門も窓もとざしてしまって、火影ほかげ一筋洩らしていなかった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
親しい間とて案内も乞わずにすぐ彼の書斎兼応接室のドアーを叩いて中へ入ると、机に向って何か考えて居たらしい彼は入口へ首をじ向けながら、
真珠塔の秘密 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
あまりの事と學生は振返ツた……其のはなつらへ、風をあふツて、ドアーがパタンとしまる……響は高く其處らへ響渡ツた。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ドカリ——洗面所せんめんじよかたなる、どあつた、茶色ちやいろかほが、ひよいと立留たちどまつてぐいと見込みこむと
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
が、厚い厚いどあです。中は寂然ひっそりして何をて居るか分かりません。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
後ろの方から、洗練された美しい声、振り返って見ると、次の間に通ずるドーアを背にして、オパール色の洋服を着た、目の覚めるような美しい娘が立って居ります。
判官三郎の正体 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
彼は、畫室を出ることを定めて了つて、入口のドーアに手まで掛けたが、さて其の手を引つ込めて躊躇ためらつた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
釈迦堂其他そのたを開してれたが美術的の価値の無い俗悪ぞくあくを極めた物ばかりであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
倉庫の打ち開きあり寒雀かんすずめ
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
この第一編は今も昔も変らぬ書肆しょしの商略から表紙にもタイトルページにも春廼舎朧著と署して二葉亭の名は序文に見えるだけだから、世間は春廼舎をのみ嘖々さくさくして二葉亭の存在を少しも認めなかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
ヲアケハナテ≪無意味ナル警笛サイレンヨ≫
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
「世にかくれなき伯爵よ、君が名もて我らのヘンリイのフロントを飾りたれば、この書の読書界への進出もめでたく円滑なるべし」