“微塵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みじん86.4%
みぢん12.4%
ミヂン0.9%
ちり0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
共同生活内の一員が、微塵みじんも共同生活の責任を負わずにいて、他に自分の生活を築くということは、三枝子の場合、最も許しがたい気持ちだった。
接吻を盗む女の話 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
それを微塵みじんもお心にないは、余りと申せば腑甲斐ない、武士に珍らしい腰抜けじゃと、父さえ蔭で申しまする……それを聞く私の切なさ……く、く
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つまり女の頭の中には、平生いつもの常識的な、理窟ばった考えは微塵みじんもなくなって、人間世界を遠く離れたうっとりした気持ちになっている。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
袴垂れの徒党は、討伐の軍勢を蹴散らかすほど強力であったばかりでなく、狼藉の手口は残忍を極め、微塵みじんも雅風なく、また感傷のあともなかった。
紫大納言 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
それ故大学を卒業して学士になろうなどという考は微塵みじんもなく、学士というものがどれほどエライものであるか何かそんな事は一向念頭になかった。
ことなどにいよいよこヽろなやまさせけるが、をりふしのにはあるきに微塵みぢんきずなきうつくしさをみと
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かね發動藥液はつどうやくえき貯藏ちよぞうせられてつた小倉庫せうさうこてつとびら微塵みぢんくだかれて
平次は飛上がりました。岡つ引として異常な事件に臨む緊張といふよりは、女の兒が、美しい人形を取落して、微塵みぢんに碎いた時の心持です。
流石に一寸意外に驚きはしたものの、それが為にお信さんを卑しむとかさげすむといふやうな心は、微塵みぢんも起りはしなかつた。
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
いい了見だ。山岡氏の考へに微塵みぢんも違つた所はない——何故といつて、頭の半分で米の値段を考へ、あとの半分で性慾の事を考へるのが一番進歩した人生観だから。
何時イツ見ても、大師タイシは、微塵ミヂン曇りのない、マドかな相好サウガウである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
何時見ても、大師タイシは、微塵ミヂン曇りのない、マドかな相好サウガウである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
何時見ても、大師タイシは、微塵ミヂン曇りのない、マドかな相好サウガウである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
和「うるさいの、えゝゝこうッと、大きなものですなア、金三十四両二分と七百四十八文に成りますが、旦那様大きなものですなア、微塵ちり積って山となるのたとえの通り、十年で是程になります」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)