“相好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうごう79.9%
さうがう12.5%
そうこう2.8%
サウガウ2.1%
さうかう1.4%
さうごう0.7%
すまい0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すさまじい相好そうごうですが、美しさは一入ひとしおで、鉛色に変ったのどから胸へ、紫の斑点のあるのは、平次が幾度も見ている、「石見銀山鼠取いわみぎんざんねずみとり」
「さよか、先方むかふがそない言うてるのんやと——」鴈治郎の顔は見る/\相好さうがうが崩れた。「会うだけなら一遍会うても構やへんな。」
相好そうこうをくずして読んだのじゃなかろうか? ああ、妾には考えることは堪えられない。
しかも、其四十九重シジフクヂウの寶宮の内院ナイヰンに現れた尊者の相好サウガウは、あの夕、近々と目に見た俤びとの姿を、心にめて描き顯したばかりであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
さだめてあの張作霖ちやうさくりんがそんなふう相好さうかうくづしてのけぞりかへつただらうとおもふと、そのむかし馬賊ばぞく荒武者あらむしやだつたといふひとのよさも想像さうざうされて
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
彼の尤も嫌ふのは羅漢の様な骨骼と相好さうごうで、鏡に向ふたんびに、あんな顔にうまれなくつて、まあかつたと思ふ位である。其代り人から御洒落おしやれと云はれても、何の苦痛も感じ得ない。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
人様々の顔の相好すまい、おもいおもいの結髪風姿かみかたち聞覩ぶんとあつまる衣香襟影いこうきんえいは紛然雑然として千態万状ばんじょう、ナッカなか以て一々枚挙するにいとまあらずで、それにこの辺は道幅みちはば狭隘せばいので尚お一段と雑沓ざっとうする。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)