“形状”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたち60.0%
けいじやう10.0%
けいじよう6.7%
かっこう6.7%
ありさま6.7%
すがた6.7%
さま3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やゝ老いた顔の肉はいたく落ちて、鋭い眼の光の中に無限の悲しい影を宿しながら、じつと今打ちにかゝらうとした若者の顔をにらんだ形状かたち
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
製法 以上諸種の石器いしき製法せいはうは石器其者の形状けいじやうを見ても推察するを得れど、遺物包含地ゐぶつはうがんち及び其攪亂かくらんされたる塲所を實踐じつせんして調査すれば
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
單に形状けいじようのみを見るも穀類抔こくるゐなどにするときだいの如くにおもはるれど、アフリカの内地ないちの土人は現に同形どうけいの石器を同樣どうやう目的もくてきに用ゐ居るなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
日本人の妻君は寄るとさわるとヤレ丸髷まるまげ形状かっこういの、何処どこ髪結かみゆいさんが結いました
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
秋水をける将校もあり、勲章くんしょうを帯べる官吏もあり、天下有数の貴婦人、紳士、前後左右を擁せる中に、半身の裸美らび自若として突立つったちたるは、傍若無人の形状ありさまかな。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
百樹もゝき曰、北越に遊びて牧之老人が家に在し時、老人家僕かぼくめいじて雪をこぐ形状すがたを見せらる、京水かたはらにありて此図をうつせり。穿物はくものは、○かんじきすかりなり。
その形状さま花のふゞきと見んはおろか也。