“攪亂”のいろいろな読み方と例文
新字:攪乱
読み方割合
かくらん44.4%
かうらん22.2%
かきみだ11.1%
くわんらん11.1%
みだ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
製法 以上諸種の石器いしき製法せいはうは石器其者の形状けいじやうを見ても推察するを得れど、遺物包含地ゐぶつはうがんち及び其攪亂かくらんされたる塲所を實踐じつせんして調査すれば
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
これ攪亂かうらんするちからくはへられねば兩者りやうしやたゞ平靜へいせいである。村落むら空氣くうき平靜へいせいであるごとく、勘次かんじすべてとのあひだきはめて平靜へいせいでそれであひいれないのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それが日を經る、月を越すに從つて段々と重くこまやかになつて、頭の中を攪亂かきみだし引つ括めやうとする。軈がて周三は、此の考に取ツ付いてゐるのが苦しくなつて來た。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
わづかに五六ねん地上ちじやう此變化このへんくわである。地中ちちう秘密ひみつはそれでも、三千餘年よねんあひだたもたれたとおもふと、これを攪亂くわんらんした余等よらは、たしかに罪惡ざいあくであるとかんがへずにはられぬのである。
彼女は攪亂みだされた樣子でもなく、また嬉しげな樣子でもなかつた。彼女はつんとして自分の席へ歩いて行つて、何も云はずにそれに掛けた。