“容”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
60.3%
かたち18.8%
さま6.0%
ゆる5.5%
ふう3.2%
すがた1.8%
なり0.8%
ざま0.5%
いれ0.3%
かた0.3%
(他:14)2.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“容”を含む作品のジャンル比率
文学 > 中国文学 > 小説 物語25.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語10.8%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
今の私は馬鹿で人にだまされるか、あるいは疑い深くて人をれる事ができないか、この両方だけしかないような気がする。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さきのごとく我に注げるベアトリーチェの目は、うれしくもわが願ひをるゝことをばさだかに我に知らしめき 一六—一八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
飽までも打明けて名告らぬ了簡が恨めしいと、むか/\と腹が立ちましたから、金の包を向うへ反飛はねとばしてかたちを改め
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其日は高社山一帯の山脈も面白くかたちあらはして、山と山との間の深い谷蔭には、青々と炭焼の煙の立登るのも見えた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
興哥は入って往った。そのまわりの庭のさまに見覚えがあるような気がした。へやの中へ入ると防禦が出てきて立っていた。
金鳳釵記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
判官はそのさまをにくにくしそうに見おろしていたが、何を考えたのか急に眼をみはるとともに急いで堂の上からおりてきた。
荷花公主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それをそうと信ぜさせられた時、その市井の女はいよいよいささか歪曲わいきょくをもゆるさぬ真相を示すのである。
逍遙子はこれを知りて、その競爭をして爼豆そとうの間にのみ行はれしめむとし、衆我の旗皷きこの間に相見えむとするをゆるさず。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
昼飯になったところでお滝が室を出て来ないので老婆はまた呼びに往った。お滝は坐って何か考えているようなふうをしていた。
狐の手帳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「今日も来宮様は佳い気もちになって、歩いてらっしゃるが、此の寒いのに、あんなふうをして、寒いことはないだろうか」
火傷した神様 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「それでは、その叔母さんの居処がお判りにならないのですな、それはお気の毒な……」と云って、侍は女のすがたをじっと見た。
花の咲く比 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
窮するも命なることを知り、大難に臨んでいささかの興奮の色も無い孔子のすがたを見ては、大勇なるかなと嘆ぜざるを得ない。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
蒲留仙 五十前後のせてむさくるしいなりをしている詩人、胡麻塩ごましおの長いまばらな顎髯あごひげを生やしている。
長者には八人の子があった。某日あるひ其の長者の家へ、穢いなりをした旅僧が錫杖を鳴らしながら来て手にした鉄鉢をさし出して、
長者 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
△「其方そっちへ二人逃げた、威張った野郎の癖にざまア見やアがれ、殴れ/\」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「貴様は警察の署長だな、署長ともあろう者が、そのざまは何事だ」
警察署長 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
村落むら空氣くうき平靜へいせいであるごとく、勘次かんじすべてとのあひだきはめて平靜へいせいでそれであひいれないのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
蟇口がまぐちも煙草いれもない。
近眼芸妓と迷宮事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
文句を云わずに伏罪ふくざいする事の便宜べんぎを悟った彼は、たちまちかたちを改ためた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
又ニッコリ、浅黒い顔、美しくもない髪かたち、木綿もめん物の地味なあわせを着て居りますが、ニッコリすると、箱根中がカッと、明るくなるような魅力です。
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
那麽あゝいふ男は、今の時世ぢや全く珍しい。』と主筆が鷹揚に嘴をはさんだ。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
那麽ああいふ男は、今の時世ぢや全く珍しい。』と主筆が鷹揚に嘴をはさんだ。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
されども文三が死だ気になって諸事おるされてで持切ッているに、お政もスコだれの拍子抜けという光景きみで厭味の音締ねじめをするように成ッたから、まず好しと思う間もなく
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
或は劣情と呼び、或は聖情とふ、何を以て劣と聖との別をなす、何が故に一は劣にして、一は聖なる、若し人間の細小なる眼界を離れて、造化の広濶なる妙機をうかゞえば、いづれを聖と呼び、いづれを劣とぶをるさむ。
溯つて考へれば、ひゝなの一つのモノであつた。
(三)此表現法は、美的仮象を分解して、空想的と感覚的との両写象にして仕舞つては、完全な内容を形くることの出来ぬ者、即主観客観の融合した者と、主観客観を超越した者とを併せていふので、名称に稍不穏当な処あるが、シバラく絶対的といふ名称の下にるゝことゝした。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この恐しき叫びは、久しく決闘を忘れたる世人の耳朶じだを驚し、陪席判事は皆その請求のいるるべからざるを主張し、決闘裁判に関する古法律は形式上は未だ廃止されてはおらぬが、古代の蛮法であって、数百年間行われなかったのであるから、事実上効力を失うたものであると論じた。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
顔やいろが色めき立った。
縁談 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
のみならず、風態ふうていいやしげだし、かおみにくいときているので、玄徳もすっかり興ざめ顔に、
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしせがれわたくしことかずに、十月じふぐわつたゝり家出いへでをしたばかりに、海蛇うみへびられてしまひました。
通にはそれを「ぎよつとした」と形ようするがその言葉があらはす程シヨツクのはげしいものではなく、何か日頃はおくのほうにしまつてあつて、めつ多にとり出すことのないかん情のはしに一つの火がしづかに點ぜられ、だん々ひろがつてゆくやうな氣持である。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
許宣はそこに立って室のようすを見た。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
日本政府につぽんせいふこゝろよ濱島氏はまじましこゝろざしれ、海軍部内かいぐんぶないでは
蒸氣力じようきりよくよりも電氣力でんきりよくよりも數十倍すうじふばい強烈きようれつなる動力どうりよくによることうたがひれぬが
気ヲ含ンデスベカラク変ズ。堂宇ドウウニ依ル。雌雄カタチヲ以テ、羽翼ヲベ張ル。コレ燕ノ卵ナリ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)