“姿容”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すがたかたち56.3%
きりょう12.5%
しよう12.5%
かたち6.3%
きりよう6.3%
なりかたち6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
謙譲のつまはずれは、倨傲きょごうの襟より品を備えて、尋常な姿容すがたかたちは調って、焼地にりつく影も、水で描いたように涼しくも清爽さわやかであった。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
楚に薛崑せつこんという者があった。小さい時からりこうで、姿容きりょうがよかった。六つか七つの時、青いきものを着た婆さんが来て
青蛙神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「おれに助力して坤竜を奪うと誓約しておきながら、なんだッ! 小婦の姿容しように迷って友を売るとは? やい源十ッ、見さげはてたやつだなてめえはッ!」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その姿容かたち端正うつくしきでたまひて、すなはち建内たけしうち宿禰すくねの大臣にあとらへてのりたまはく、「この日向よりし上げたまへる髮長かみなが比賣は、天皇の大御所みもとに請ひ白して、あれに賜はしめよ」
姿容きりようのよきを幸ひに、玩具代はりの人形仕立、染れば染まる白糸を、己が好みの色に仕入れ、やがてはしかるべき紳士の奥方に参らせむ心の算段。
誰が罪 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
旅費りよひすくないから、旦那だんな脇息けふそくとあるところを、兄哥あにいつて、猫板ねこいた頬杖ほゝづゑつくと、またうれしいのは、摺上川すりかみがはへだてたむか土手どてはら街道かいだうを、やまについて往來ゆききする人通ひとどほりが、もののいろ姿容なりかたち
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)