“姿貌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すがたかたち83.3%
しぼう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八歳やっつの昔なれば、母の姿貌すがたかたちははっきりと覚えねど、始終えみを含みていられしことと、臨終のその前にわれを臥床ふしどに呼びて
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
もしこの国に年若く姿貌すがたかたち端正にして智慮に富み、足で歩まず、馬にらず、車に乗らず、日中でなく、夜中でなく、月の前半でも後半でもなく、衣をず、また裸にもあらず
文一郎はすこぶ姿貌しぼうがあって、心みずからこれをたのんでいた。当時吉原よしわら狎妓こうぎの許に足繁あししげく通って、遂に夫婦のちかいをした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
寛斎は生れて姿貌しぼうがあったが、痘を病んでかたちやぶられた。医学館に学び、また抽斎、枳園きえんの門下におった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)