姿貌しぼう)” の例文
文一郎はすこぶ姿貌しぼうがあって、心みずからこれをたのんでいた。当時吉原よしわら狎妓こうぎの許に足繁あししげく通って、遂に夫婦のちかいをした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
寛斎は生れて姿貌しぼうがあったが、痘を病んでかたちやぶられた。医学館に学び、また抽斎、枳園きえんの門下におった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)