“恃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たの90.8%
タノ2.3%
たのみ2.3%
1.8%
はゝ0.5%
あて0.5%
かか0.5%
かゝ0.5%
たよ0.5%
だの0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その期待をたのみにしてゐた国民にとつて、十万円の研究費すら投じなかつたといふ軍部の低脳ぶりは国民を驚倒せしめたものである。
咢堂小論 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
ミコトノリシテ夏侯淵ニコレヲ知ラシム。オヨソ将タルモノハ、マサニ剛柔ヲ以テ相済アイスクウベク、イタズラニソノ勇ヲノミタノムベカラズ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのかみレーアこれをえらびてその子のたのみの搖籃となし、その泣く時特に善くかくさんためかしこに叫びあらしめき 一〇〇—一〇二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
女の身としておおよそ他の師匠連との振り合いもあるべきに自らすることすこぶる高く一流の検校と同等の額を要求してゆずらなかった。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
貞之介ははゝを失つた直後に、伯父瑞仙の養子にせられて大坂に往つた。自筆の巻物に「善郷養て兄弟二人を祐ると云意を用て祐二と改む」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
無論、学校を飛出してから何をするというあてはなかったが、この場合是非分別を考えるいとまもなくて、一図に血気に任して意地を貫いてしまった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そうしてそれからうちあたたか閑静かんせい書斎しょさいかえって……名医めいいかかって頭痛ずつう療治りょうじでもしてらったら、ひさしいあいだわたくしはもうこの人間にんげんらしい生活せいかつをしないが、それにしてもここはじつにいやなところだ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
さうしてれからうちあたゝか閑靜かんせい書齋しよさいかへつて……名醫めいゝかゝつて頭痛づつう療治れうぢでもらつたら、ひさしいあひだわたくしはもうこの人間にんげんらしい生活せいくわつないが、それにしても此處こゝじつ不好いやところだ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「病人などたよりにすな」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が——お袖のたよりは皆目かいもく聞くこともなく、ふと、会いもすまいかと、そらだのみの偶然もなかった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)