“矜恃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうじ70.0%
ほこり20.0%
プライド10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したがって武士の矜恃きょうじというものも喪われ、人にすぐれて敏感だった芭蕉に、その虚勢をはった武士の生活が堪えがたかったことを語っている。
またもう一つは、ひどく淫事をたしなむようになったという事で、彼女は夜を重ねるごとに、自分の矜恃ほこりしぼんでゆくのを、眺めるよりほかになかった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
笹村はお銀の口から、これまでにもおりおりそんなことを聞かされたが、そう言うお銀にはお銀自身の矜恃プライドがないこともなかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)