“矜持”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
きょうじ60.9%
ほこり17.4%
きんじ8.7%
きようぢ6.5%
プライド4.3%
きようじ2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“矜持”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語15.4%
文学 > 英米文学 > 小説 物語3.4%
哲学 > 東洋思想 > 日本思想1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
フランスにおいてはいかに多くの善良な人々が、その温情と矜持きょうじと愛情とのあまり、人生から隠退するにいたってることだろう。
しかも、将たる矜持きょうじを失うまいとする努力は若年の彼にとってこの混乱惨敗の中では並ならぬものにちがいない。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに、扱いかねている女中の様子と、馴染の無い客に対する妓の冷淡とが、何となく二人の矜持ほこりきずつけた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「私はぶつ倒されたの。」と云ふのが、私のきずつけられた矜持ほこりの痛みが、私をして吐き出すやうに云はした露骨な説明であつた。
矜持きんじそのもののような融川が弟子に鼻柱を挫かれて嚇怒かくどしない筈がない。
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
超然として自ら矜持きんじする所のものをっていた。
次兄は馬の世話をするのはそれほど好んではゐなかつたが、あまり房一がつきまとふので、一種の矜持きようぢを感じて来て、房一には少しも手出しをさせなかつた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
矜持きようぢせるレオノオレよ。
横柄おうへいな口のききかたがまずわかいかれの矜持プライドを傷つけた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
品位のある言葉とは、要するに、その人の「高い教養」から発する「矜持プライド」の現はれであつて、己れを識り、相手を識り、礼節と信念とを以て、真実を美しく語る言葉である。
言葉の魅力[第一稿] (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
彼は近代作家の地べたに密着した鬼の目と、日本伝統の文人気質を同時にもち、小説なんかたかゞ商品だと知りながら、芸術を俗に超えた高雅異質のもの、特定人の特権的なものと思つてをり、矜持きようじをもつてゐたから、そしてその誇りを一途の心棒に生きてゐたから
オモチャ箱 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)