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矜持
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きんじ
ふりがな文庫
“
矜持
(
きんじ
)” の例文
謝肉祭の仮装に
擬
(
なぞ
)
らえた幾多の小曲から成ったものであるが、その中にはシューマンの主張と
矜持
(
きんじ
)
と、
洒落
(
しゃれ
)
と道楽気と、淡い恋と友情とが
蔵
(
かく
)
されており
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
矜持
(
きんじ
)
することのすこぶる高くむしろ
傲慢
(
ごうまん
)
にさえ思われるほどの狩野融川はその席上で
阿部
(
あべ
)
豊後守
(
ぶんごのかみ
)
と争論をした。
北斎と幽霊
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
しかしまた一方には何事にも促らわれず、自由に自分の好む勉強ができるので、内に自ら楽むものがあった。超然として自ら
矜持
(
きんじ
)
する所のものを
有
(
も
)
っていた。
明治二十四、五年頃の東京文科大学選科
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
サッサッサッと片付けて、躾よく、三十女、(
矜持
(
きんじ
)
)
雨の玉川心中:01 太宰治との愛と死のノート
(新字新仮名)
/
山崎富栄
(著)
矜持
(
きんじ
)
そのもののような融川が弟子に鼻柱を挫かれて
嚇怒
(
かくど
)
しない筈がない。
北斎と幽霊
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“矜持”の意味
《名詞》
矜 持(きょうじ、きんじ(百姓読みであるが頻用される); 別表記:矜恃)
人としての誇り、プライド。
(出典:Wiktionary)
矜
漢検1級
部首:⽭
9画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“矜持”で始まる語句
矜持心