“有”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
43.0%
22.1%
あり11.0%
もの4.2%
ゆう3.6%
ある2.4%
あら2.3%
いう2.3%
1.7%
あっ1.1%
(他:43)6.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“有”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸35.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)9.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
子供の時分から成程さう云ふ傾向かたむきつてゐたけれど、今のやうに太甚はなはだしくはなかつたやうに考へるがな。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
実際において与しやすい或物を多量にっていると自覚しながらも、健三はひとからこう思われるのがしゃくに障った。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ほとんど粉韲ふんさいせられざるものはるまいとおもはるゝ、しかこの三尖衝角さんせんしやうかく
するとそこのうちの人たちは、なるほどそれはがたいが、やするといってもさしあたりおかねがない。
一本のわら (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
何をさせても小器用なと褒められる程の方でも、物事に迷易くていつも愚痴ばかりでは頼甲斐たのみがいのない様にもあり
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
兼て不快の底意これあり候とも、働の節互に助け合い急を見継ぎ、勝利のまったきところをもっぱらに相働べきこと。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
——世間には他人ひとものだつたら、手だらうが、脚だらうが、平気で切つて捨てる医者といふ職業人しごとにんがゐる。
そして万一もしか米屋が頓死でもして、この米俵がそつくり自分のものになるのだつたら、こんな結構な事はないと思つた。
六条院の御遺産として右大臣のゆうになっている土地はかわの向こうにずっと続いていて、ながめのよい別荘もあった。
源氏物語:48 椎が本 (新字新仮名) / 紫式部(著)
方解石ほうかいせきだけは、っても、っても、四角形かくけいれる特徴とくちょうゆうしていました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
甚「ナニ、油紙がある、そりゃア模様物や友禅ゆうぜんの染物がへえってるから雨が掛ってもいゝ様に手当がしてあるんだ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一、一味のおのおの存寄ぞんじより申出もうしいでられ候とも、自己の意趣をふくみさまたげ候儀これあるまじく候。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
私は掏賊すりだ、はじめから敵に対しては、機謀権略、反間苦肉、あらゆる辣手段らつしゅだんを弄して差支えないと信じた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
悲鳴、叱呼しっこ、絶叫、怒罵と、衝突、破砕はさい、弾ける響、災のうなる音。あらゆる騒音の佃煮つくだに
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
あるひ櫻木大佐さくらぎたいさ運命うんめいある關係くわんけいいうしてるのではあるまいかと。
にもかくにも非凡ひぼん智能ちのう遠大えんだい目的もくてきとをいうすることなれば
「わしなら掘り出してみせる所じゃがのう。だが鉄砲ではないぞ。からをだ。くうなる夢土むどから世の中の実相をだ」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
にあらず。無にあらず、動にあらず、じょうにあらず、しゃくにあらず、びゃくにあらず……」その句も忍藻の身に似ている。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
凉炉と膳との蔭に土鍋が置いてあって共に飯匕しゃもじが添えて有るのを見れば其処らに飯桶おはちの見えぬのも道理である。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「これまでわずらったことがあっても今度のように元気のないことはえが、矢張やっぱり長くないしるしであるらしい」
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
神の如き性をたもつこと多ければ、戦ひは人の如き性を倒すまでは休まじ、休むも一時にして、程れば更に戦はざる能はず。
心機妙変を論ず (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
善の善なることを知る、れども善の善たるを知りて之をほどこすことは能はず、能はざるに非ず、施すの念をたもたざるなり。
心機妙変を論ず (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
まへみたやうのが百にん中間なかまあつたとてちつともうれしいことい、きたいはう何方どこへでもきねへ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
自分の所為に対しては、如何に面目なくつても、徳義上の責任を負ふのが当然だとすれば、ほかに何等の利益がないとしても、御互の間にあつた事丈は平岡君に話さなければならないでせう。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
又、山中路次通リ、鞠子マリコ川端カハバタニ山城ヲ拵ヘ、防ギノ一城アリ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江城コウジョウ秘孔ヒコウ、二道アリ、一道ハ西丘ヲツラヌイテ走ルコト里余、白丘シロオカノ一道ニ通ズ。一ハ北道、マタ東折シテ十余丁、スナワチ渓水ケイスイ袖海シュウカイニ通ズベシ。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
再び飛入とびいってついに逃げてしまった、大きさは約四尺もあろう、真黒で頭の大きい何とも分らぬ怪物かいぶつ
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
聞終りて警察長は「是で最う何も彼も明々白々だ」と呟き予審判事も同じ思いと見え「左様さよう、明々白々です、外にの様な事情があろうとも藻西太郎が此事件の罪人と云う事は争われぬ」と云う
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
女子の特質とも言うべき柔和な穏やかな何処どこまでもやさしいところを梅子さんは十二分にもっておられる。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
全世界の人悉くこの願をもっていないでも宜しい、僕ひとりこの願を追います、僕がこの願を追うたが為めにその為めに強盗罪を犯すに至ても僕は悔いない、殺人、放火、何でもかまいません、もし鬼ありて僕に保証するに
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ところがまるで、追つかけるやうに、藤原の宮は固より、目ぬきの家並みが、不意の出火で、其こそ、あつと言ふ間に、痕形もなく、ソラモノとなつてしまつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ところがまるで、追つかけるやうに、藤原の宮は固より、目ぬきの家竝みが、不意の出火で、其こそ、あつと言ふ間に、痕形もなく、ソラモノとなつてしまつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
あれども無きがごとくによそおえ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
けれども、お勢ははじめより文三の人とりを知ッていねば、よし多少文三に心を動かした如き形迹けいせきあればとて、それは真に心を動かしていたではなく、只ほんの一時感染かぶれていたので有ッたろう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「ついにそんな事を有仰おつしやつた事の無い貴方が、今日に限つて今のやうに有仰ると、日頃私共に御不足がおあんなすつて」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
母親おっかアさん、そんな事をおっしゃるけれど、文さんは此地こっちなんか心当りがおあんなさるの」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
諸寺諸山、非職員ノ住侶ヂユウリヨ、又、タトヘ凡下放埒ボンゲハウラツ与党賊徒ヨタウゾクトノ輩タリトモ、忠節ノジツヲイタスラバ、賞トシテ、近江国麻生アサフノ庄ヲテ賜ハルベキナリ
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
築造チクザウルハ都下トカ繁昌ハンジヤウシテ人民ジンミン知識チシキヒラ所以ユエン器械キカイナリ」と叫んだ如きわざと誇張的に滑稽的に戯作の才筆を揮つたばかりではなからう。
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
智恵子が其処へ入ると、ありつたけの眼が等しく其美しい顔にあつまつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
無心のあとはいふ情の
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)
「東京になざあ、こうえな青々したところ、どこにもすめえもねえ。」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「そうですべかね?」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「また受造者つくられしものみづから敗壊やぶれしもべたることを脱れ神の諸子こたちさかえなる自由にいらんことをゆるされんとの望をたもたされたり」(羅馬書第八章二十一節)とあるは即ちこれなり。
主のつとめ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
天皇此のいざによぶ声を聞きて、心に悲傷いたみす。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
衷心ちうしんからこまつたやうなかれむかつて内儀かみさんはもう追求つゐきうするちからもたなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ガラス 油絵でいえばカンヴァスに当るものです、描くべきこのガラスは、なるべく薄くて、凸凹でこぼこや泡のないものを選びたいのです、むかしのものは、ほとんど紙の如く薄いのをもちいています、なかなか味のあるものです。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
ひと心理状態しんりじやうたい個々こゝことなる、その心理しんり境遇きやうぐうしたが移動いどうすべき性質せいしつもつる。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
列王紀略上にこの王戦車の馬の厩四千と騎兵一万二千をもてりとあるので分る、またいわく王千四百戦車一万二千騎卒ありと、その後諸王馬を殖やす事盛んで予言者輩これをそしった事あり、今日もパレスチナのサラブレッド馬種の持ち主は
端々ハシバシ普請フシン掃除サウヂヲ申シツケ、表ニハ弓鉄砲ノ兵具、ソノカズ懸並カケナラベ、内ニハ資財雑具ヲ改メ、アルベキテイヲ結構ニ飾置カザリオ
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ンの仮名を書かなかったのである)、チ→促音(「ちて」がタテ、「タモちて」がタモテとなる。
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)