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有
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いう
ふりがな文庫
“
有
(
いう
)” の例文
真成なる
有
(
いう
)
といふものがあるとすれば、それに必要な条件が、かういふところで、現実的に、完全に備はつてゐるのではあるまいか。
クサンチス
(新字旧仮名)
/
アルベール・サマン
(著)
能登
(
のと
)
の「ワゲシ」は
最
(
もつと
)
もこれに
近
(
ちか
)
い
音
(
おん
)
を
有
(
いう
)
する鳳(フング)至(シ)の二
字
(
じ
)
によつて
示
(
しめ
)
されたのが、
今
(
いま
)
は「ホーシ」と
讀
(
よ
)
む
者
(
もの
)
がある。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
極
(
きは
)
めて
狹
(
せま
)
い
周圍
(
しうゐ
)
を
有
(
いう
)
して
居
(
ゐ
)
る。
然
(
しか
)
し
彼
(
かれ
)
の
痩
(
や
)
せた
小
(
ちひ
)
さな
體躯
(
からだ
)
は、
其
(
そ
)
の
狹
(
せま
)
い
周圍
(
しうゐ
)
と
反撥
(
はんぱつ
)
して
居
(
ゐ
)
るやうな
關係
(
くわんけい
)
が
自然
(
しぜん
)
に
成立
(
なりた
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
余はコロボツクルは
衣服
(
いふく
)
を
有
(
いう
)
すれど
時
(
とき
)
としては屋内抔にて之を脱ぐ事有りしならんと
想像
(
そうぞう
)
す。以上は口碑に
重
(
をも
)
きを
置
(
を
)
きての説なり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
其
(
その
)
頸
(
くび
)
から
上
(
うへ
)
が、
嚴肅
(
げんしゆく
)
と
緊張
(
きんちやう
)
の
極度
(
きよくど
)
に
安
(
やす
)
んじて、
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
經
(
た
)
つても
變
(
かは
)
る
恐
(
おそれ
)
を
有
(
いう
)
せざる
如
(
ごと
)
くに
人
(
ひと
)
を
魅
(
み
)
した。さうして
頭
(
あたま
)
には一
本
(
ぽん
)
の
毛
(
け
)
もなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
同時代
(
どうじだい
)
に
解釋
(
かいしやく
)
を
下
(
くだ
)
されたのである、
少
(
すこ
)
しく
考古趣味
(
かうこしゆみ
)
を
有
(
いう
)
する
者
(
もの
)
は、
變
(
へん
)
だなと
思
(
おも
)
はざるを
得
(
え
)
ないのであるが、それには
又
(
また
)
それだけの
理由
(
りゆう
)
が
有
(
あ
)
る。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
有力
(
いうりよく
)
なる
軍器
(
ぐんき
)
と
云
(
い
)
へば、
非常
(
ひじやう
)
なる
爆發力
(
ばくはつりよく
)
を
有
(
いう
)
する
彈丸
(
だんぐわん
)
の
種類
(
しゆるい
)
かしら、それとも、
一種
(
いつしゆ
)
の
魔力
(
まりよく
)
を
有
(
いう
)
する
大砲
(
たいほう
)
の
發明
(
はつめい
)
であらうか。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
内儀のお徳さん娘のお
有
(
いう
)
さんといふのと三人暮し、近所の子に手習などを教へて、貧しい乍ら氣樂に過して居ります。
銭形平次捕物控:266 処女神聖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
斯
(
かゝ
)
る
中
(
なか
)
にも
社会
(
しやくわい
)
に
大勢力
(
だいせいりよく
)
を
有
(
いう
)
する
文学者
(
ぶんがくしや
)
どのは
平気
(
へいき
)
の
平三
(
へいざ
)
で
行詰
(
ゆきづま
)
りし
世
(
よ
)
を
屁
(
へ
)
とも
思
(
おも
)
はず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
或は
岩
(
いわ
)
に
触
(
ふ
)
れて
澎湃
(
ばうはい
)
白沫を
飛
(
と
)
ばし、或は瀾となり
沈静
(
ちんせい
)
深緑
(
しんりよく
)
を
現
(
あら
)
はす、沼田を
発
(
はつ
)
して今日に
至
(
いた
)
り河幅水量
共
(
とも
)
に
甚
(
はなはだ
)
しく
减縮
(
げんしゆく
)
せるを
覚
(
おぼ
)
えず、果して尚幾多の長程と
幾多
(
いくた
)
の険所とを
有
(
いう
)
する
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
又
識
(
し
)
らず
知
(
し
)
らずの間に、私の想像力が
威
(
ゐ
)
を
逞
(
たくまし
)
うして、
無中
(
むちゆう
)
に
有
(
いう
)
を生じた処も無いには限らない。しかし大体の上から、私はかう云ふことが出来ると信ずる。私の予想は私を欺かなかつた。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
彼等
(
かれら
)
は
謂
(
いは
)
ゆる『
世界改造
(
せかいかいざう
)
の
偉業
(
ゐげふ
)
』に
參加
(
さんか
)
すべき
責任
(
せきにん
)
を
有
(
いう
)
しているんぢやないか。
國内政治機關
(
こくないせいぢきくわん
)
の
改造
(
かいざう
)
を
要求
(
えうきう
)
する
人民
(
じんみん
)
の
聲
(
こゑ
)
を
無視
(
むし
)
する
譯
(
わけ
)
に
行
(
ゆ
)
くまいぢやないか。どうだい
君
(
きみ
)
、
君
(
きみ
)
はサウ
思
(
おも
)
はないんか。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
大運河の両
岸
(
がん
)
の層楼は
何
(
いづ
)
れも昔の建築で大抵は当時の貴族の邸宅だが、今はホテルや又は名も無い
富家
(
ふか
)
の
有
(
いう
)
に帰して、
碧榭
(
へきしや
)
朱欄さては
金泥
(
きんでい
)
の
画壁
(
ぐわへき
)
を水に映し、階上より
色色
(
いろいろ
)
の大きな旗を
靡
(
なび
)
かせて
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
或
(
あるひ
)
は
曰
(
いは
)
く、『
老莱子
(
らうらいし
)
も
亦
(
また
)
楚人也
(
そひとなり
)
、
書
(
しよ
)
十五
篇
(
へん
)
を
著
(
あら
)
はして
道家
(
だうか
)
の
(一四)
用
(
よう
)
を
言
(
い
)
ふ。
孔子
(
こうし
)
と
時
(
とき
)
を
同
(
おな
)
じうすと
云
(
い
)
ふ』と。
蓋
(
けだ
)
し
老子
(
らうし
)
は百
有
(
いう
)
六十
餘歳
(
よさい
)
、
或
(
あるひ
)
は
言
(
い
)
ふ二百
餘歳
(
よさい
)
と。
其
(
そ
)
の
道
(
みち
)
を
修
(
をさ
)
めて
壽
(
じゆ
)
を
養
(
やしな
)
へるを
以
(
もつ
)
て
也
(
なり
)
。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
恁ういふことが出來たら、其は
嘸
(
さぞ
)
樂しいことだらう。併しこんなことが
果
(
はた
)
して僕等に出來るだらうか、少くとも僕等はそんなことを
爲
(
な
)
し
得
(
う
)
る
素質
(
そしつ
)
を
有
(
いう
)
してゐるだらうか。
何
(
ど
)
うして思ひもよらぬことだ。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
世界の空気が、彼女の
有
(
いう
)
であるやうに
山羊の歌
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
差
(
さ
)
し
向
(
む
)
き
不用
(
ふよう
)
のものを
廉價
(
れんか
)
に
買
(
か
)
つて
置
(
お
)
く
便宜
(
べんぎ
)
を
有
(
いう
)
してゐる
事
(
こと
)
などに
移
(
うつ
)
つて、
仕舞
(
しまひ
)
に
其
(
その
)
家庭
(
かてい
)
の
如何
(
いか
)
にも
陽氣
(
やうき
)
で、
賑
(
にぎ
)
やかな
模樣
(
もやう
)
に
落
(
お
)
ちて
行
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
然
(
しか
)
し
彼等
(
かれら
)
は一
方
(
ぱう
)
に
有
(
いう
)
して
居
(
ゐ
)
る
矛盾
(
むじゆん
)
した
羞耻
(
しうち
)
の
念
(
ねん
)
に
制
(
せい
)
せられて
燃
(
も
)
えるやうな
心情
(
しんじやう
)
から
竊
(
ひそか
)
に
果敢
(
はか
)
ない
目
(
め
)
の
光
(
ひかり
)
を
主
(
しゆ
)
として
夜
(
よ
)
に
向
(
むか
)
つて
注
(
そゝ
)
ぐのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
わが
日本民族
(
にほんみんぞく
)
は
靈智
(
れいち
)
靈能
(
れいのう
)
を
有
(
も
)
つてゐる。
炳乎
(
へいこ
)
たる
獨特
(
どくとく
)
の
文化
(
ぶんくわ
)
を
有
(
いう
)
してゐる。
素
(
もと
)
より
拓拔氏
(
たくばつし
)
や
印度人
(
いんどじん
)
やトルコ
人
(
じん
)
の
比
(
ひ
)
ではない。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
殊
(
こと
)
に
艇尾
(
ていび
)
兩瑞
(
りようたん
)
に
裝置
(
さうち
)
されたる
六枚
(
ろくまい
)
の
翅
(
つばさ
)
を
有
(
いう
)
する
推進螺旋
(
スクリユー
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
なる
廻轉作用
(
くわいてんさよう
)
の
與
(
あづか
)
つて
力
(
ちから
)
ある
事
(
こと
)
を
記臆
(
きおく
)
して
貰
(
もら
)
はねばならぬ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
瓢簟形
(
ひようたんがた
)
か
或
(
あるひ
)
は
前方後圓
(
ぜんぱうこうゑん
)
の
古墳
(
こふん
)
であるとすれば、
其
(
その
)
山頂
(
さんてう
)
の
古墳
(
こふん
)
と
山麓
(
さんろく
)
の
横穴
(
よこあな
)
と、
如何
(
いか
)
なる
關係
(
くわんけい
)
を
有
(
いう
)
するであらうか。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
是等
(
これら
)
は皆現今用ゐらるるものの例なれど、古代に在ても
地方
(
ちはう
)
に由り人種に由つては
種々樣々
(
しゆ/″\さま/″\
)
なる
住居
(
ぢうきよ
)
有りし事疑ふべからず。コロボックルは如何なる
種類
(
しゆるゐ
)
の住居を
有
(
いう
)
せしや。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
斯
(
か
)
くの
如
(
ごと
)
く
文学者
(
ぶんがくしや
)
は
身分
(
みぶん
)
不相応
(
ふさうおう
)
に
勢力
(
せいりよく
)
を
有
(
いう
)
し且つ
身分
(
みぶん
)
不相応
(
ふさうおう
)
にのンきなり。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
然
(
しか
)
し
其麽
(
そんな
)
ことは
勘次
(
かんじ
)
を
苦
(
くるし
)
めて
其
(
そ
)
のさもしい
心
(
こゝろ
)
の
或
(
ある
)
物
(
もの
)
を
挽囘
(
ばんくわい
)
させる
力
(
ちから
)
を
有
(
いう
)
して
居
(
ゐ
)
ないのみでなく、
殆
(
ほと
)
んど
何
(
なん
)
の
響
(
ひゞき
)
をも
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
傳
(
つた
)
ふるものではない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
例
(
たと
)
へば
山城
(
やましろ
)
の「サガラ」は
最
(
もつと
)
もこれに
近
(
ちか
)
い
音
(
おん
)
を
有
(
いう
)
する相(サング)樂(ラー)の二
字
(
じ
)
によつてあらはされたのが、
今
(
いま
)
は「ソーラク」と
讀
(
よ
)
ませてをり
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
私
(
わたくし
)
も
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
も
實
(
じつ
)
に
心
(
こゝろ
)
で
泣
(
な
)
いたよ。
此時
(
このとき
)
、
吾等
(
われら
)
一同
(
いちどう
)
の
沈默
(
ちんもく
)
は、
千萬言
(
せんまんげん
)
よりも
深
(
ふか
)
い
意味
(
ゐみ
)
を
有
(
いう
)
して
居
(
を
)
るのであつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
水谷氏
(
みづたにし
)
も、
余等
(
よら
)
も、
彌生式
(
やよひしき
)
に
就
(
つい
)
ては、
意見
(
いけん
)
を
發表
(
はつぺう
)
せず、
又
(
また
)
別
(
べつ
)
に
有
(
いう
)
して
居
(
を
)
らなかつた
時代
(
じだい
)
である。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
有
(
いう
)
してゐる以上は(又
如何
(
いか
)
に高等な
翫賞
(
くわんしやう
)
家でも
此
(
この
)
誠実な感情を離れて翫賞の出来ないのは無論であるが)誰でも中佐があんな詩を作らずに黙つて閉塞船で死んで
呉
(
く
)
れたならと思ふだらう。
艇長の遺書と中佐の詩
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
アイヌ間に
存
(
そん
)
する
口碑
(
こうひ
)
に由ればコロボックルは又
木製
(
もくせい
)
の皿をも
有
(
いう
)
せしが如し。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
尚
(
なほ
)
化物
(
ばけもの
)
に一の
必要條件
(
ひつえうぜうけん
)
は、
文化
(
ぶんくわ
)
の
程度
(
ていど
)
と
非常
(
ひぜう
)
に
密接
(
みつせつ
)
の
關係
(
くわんけい
)
を
有
(
いう
)
する
事
(
こと
)
である。
化物
(
ばけもの
)
を
想像
(
さうざう
)
する
事
(
こと
)
は
理
(
り
)
にあらずして
情
(
ぜう
)
である。
理
(
り
)
に
走
(
はし
)
ると
化物
(
ばけもの
)
は
發達
(
はつたつ
)
しない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
それが
彌生式
(
やよひしき
)
に
直
(
たゞ
)
ちに
結合
(
けつがふ
)
されるか
否
(
いな
)
かは、
未
(
いま
)
だ
斷言
(
だんげん
)
する
能
(
あた
)
はずだが、
特種
(
とくしゆ
)
の
貝塚
(
かひづか
)
が
有
(
あ
)
ると
認
(
みと
)
められた
上
(
うへ
)
は、それが
彌生式土器
(
やよひしきどき
)
に
多
(
おほ
)
く
關係
(
くわんけい
)
を
有
(
いう
)
して
居
(
ゐ
)
るとまでは
言
(
い
)
へるのである。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
即
(
すなは
)
ち
最
(
もつと
)
も
高遠
(
かうゑん
)
なるは
神話
(
しんわ
)
となり、
最
(
もつと
)
も
卑近
(
ひきん
)
なるはお
伽噺
(
とぎばなし
)
となり、一
般
(
ぱん
)
の
學術
(
がくじゆつ
)
特
(
とく
)
に
歴史上
(
れきしじやう
)
に
於
(
おい
)
ても、
又
(
また
)
一
般
(
ぱん
)
生活上
(
せいくわつじやう
)
に
於
(
おい
)
ても、
實
(
じつ
)
に
微妙
(
びめう
)
なる
關係
(
くわんけい
)
を
有
(
いう
)
して
居
(
ゐ
)
るのである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
“有”の意味
《名詞》
(あり)存在すること。主に表やリストの中で 無 と対比して用いる。
《動詞》
(あ-り)ある。もつ。
(出典:Wiktionary)
“有”の解説
有(う、sa: bhava)とは、仏教用語で衆生としての生存、存在状態を表すことばである。
(出典:Wikipedia)
有
常用漢字
小3
部首:⽉
6画
“有”を含む語句
所有
難有
有合
有難
有無
有名
有之候
仰有
有様
有之
中有
有情
有所
未曾有
有明
希有
有為
有仰
有司
有平糖
...