“認”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
したた67.1%
したゝ13.2%
みと12.2%
した1.7%
みとめ1.7%
0.7%
したため0.5%
しる0.5%
0.2%
したゝめ0.2%
(他:7)2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“認”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸37.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
といってその手桶を土間へかつぎ込んだのと、駒井甚三郎が紙包の上へ、駒井家回向料の文字をしたため終ったのと同時でした。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この事在国の日にも御申越しされ候故、一通り貴答相したため候えども、この行ある故、その書は杉蔵へ密蔵させ置き候。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
と、箱書に「昨日きのふと過ぎ今日と暮して飛鳥川流れて早き月日なりけり」としたゝめて、その儘使ひならしたものだつた。
『東京にて、猪子蓮太郎先生、瀬川丑松より』としたゝめ終つた時は、深く/\良心こゝろいつはるやうな気がした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あぶらぎったあから顔は勿論、大島おおしまの羽織、みとめになる指環ゆびわ、——ことごとく型を出でなかった。
魚河岸 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
先刻せんこくはるか/\の海上かいじやう朦乎ぼんやり三個さんこ燈光ともしびみとめたあひだこそ
彼は停留所の前にある茶店で、写真版だの石版だのと、思い思いに意匠をらした温泉場の広告絵を眺めながら、昼食ちゅうじきしたためた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
十二時すぎになると、抱月氏を祭った仏壇のまえでひそひそと泣いていたが、それは抱月氏の永眠後毎日のことで、遺書は四時ごろにしたためられた。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ロッティはセエラをみとめるまで、ちょっとの間泣きやんでいましたが、すぐまた泣きはじめなければなるまいと、思ったようでした。
其人それが私に御膳を上げたいからと言ってひそかに招待致しましたからそこに参りますと、私を全くもって英国の国事探偵吏であるというみとめを付けました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
何でも小石川の床店の組合が、たたみに来たと思ったんだそうで、やつは寝耳で夢中でさ、その癖、燃えてる火のあかりで、ぼんやり詰めかけてる人形ひとがたえたんでしょう。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私は折から来客があったので、老母さんの四畳半の方に上っていった様子をチラリとたから、わざとその客を引き留めて雑談に時を過しながらヒステリーの女みたいに癇癪かんしゃくの強い新吉の気を抜いていた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
過般、御送付相成あいなり候『倫理教科書』の草案、閲見えっけん、少々意見も有之これあり、別紙にしたため候。妄評御海恕被下度くだされたく、此段、得貴意きいをえ候也。
読倫理教科書 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
殊ニ其方共ノうったえヨリ、大勢無罪ノモノまで入牢イタシ、御詮議ニ相成リ、其上無名ノ捨訴状すてそじょう捨文すてぶみ有之これあり、右したため方全ク其方共ノ仕業しわざニ相聞エ
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こんな人物に城主になられては、わたくし達は他国へ逃散ちょうさんするしかないともしるしてある。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「密封ゆえ、宛名は封の下にしるしておいたが、海東かいとう郡の蜂須賀はちすか村までだ」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
左様、絹木綿は綾操あやどりにくきものゆえ、今晩のうち引裂ひきさくという事は、御尊父様のお名をかくしたのかと心得ます、渡邊織江のおりというところの縁によって、斯様かような事をいたのでも有りましょうか
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私がいて置きました手紙が此処こゝにございます、親父は無筆でございますから、仮名で細かに書いて置きましたから、あなたが江戸へ入らっしゃいまして、春木町の私のうちへ行って、親父にお会いなさいましたら、親父が貴方だけの事はどうかまア年はっても達者な奴でございますから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
(此時仲禎卿雲初見)余が今日は美日なれば、今より駿卿へいひやりて墨田の春色賞するは如何いかにと問ぬ。二人そもよかるべしと、三たりして手紙したゝめし折から、駿卿来かかりぬ。まことにめづらしき会なりと、ひるいひたうべなどして、上野の桜を見つつ、中田圃より待乳山にのぼりてしばしながめつ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「魚屋様は商人でのご名家、嘘偽りないお方、それゆえ現金は戴かずとも、必要の際にはいつなりとも用立て致すとおしめし下されば、それでよろしゅうございます」
郷介法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
老「いやさ御姓名ごせいめい一寸ちょっとめて置きたいから」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これ身においての大難なりと、眉をひそめて吐息をつけば、蜀山しばしありていうよう、そはいつもこの店先にある日用諸雑記の帳なるか、もしそれならばわれ覚えたり、いざいざ書いて得させんとて、新しき帳を開き、ことごとく写しとどめて与えにければ、主の男はかつ感じかつ歓びけり
と渠は、もと異様なる節を附し両手をりて躍りながら、数年来金沢市内三百余町に飴を売りつつ往来して、十万の人一般に、よくその面をみしられたるが、征清せいしんのことありしより、渠は活計たつきの趣向を変えつ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのぜん貞之進は知己なる飯田の人というのに挨拶を仕たくって居たが、その時その人がちょうど座敷を出るのをみつけたから、もしや帰るのかと思って奮って起ってその人の跡を逐い、例の沈黙むっつりと云れる調子を以て
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
帽子を持ていて来た小歌が、帽子の内側に名刺の挾んであるのをみつけ、これはあなたの、そうなの、目賀田さんと云うのと、のゝ字三つに念を入れて推されたので、恥しくもないことにぽっとし、お立ですよと婢が高く呼ぶと
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
実際においてもその智謀ちぼう忠勇ちゅうゆう功名こうみょうをばくまでもみとむる者なれども、およそ人生の行路こうろ富貴ふうきを取れば功名を失い
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
たまたま三吉の家で礼拝して居た男女が七十余人あったが、角蔵、三吉両家の者を始め、主謀者とみなされた者等すべて十六人が、藩船に乗せられて折柄暮れようとする海へ去るのを見送って、「自分等も早晩刑を受ける事であろう。今はただ相共に天国にまみえん事を待つのみである」と呼ばわりながら、見送った。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)