“認(み)” の例文
何でも小石川の床店の組合が、殺(たた)みに来たと思ったんだそうで、奴(やつ)は寝耳で夢中でさ、その癖、燃えてる火のあかりで、ぼんやり詰めかけてる人形(ひとがた)が認(み)えたんでしょう。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
老母さんの四畳半の方に上っていった様子をチラリと認(み)たから、わざとその客を引き留めて雑談に時を過しながらヒステリーの女みたいに癇癪(かんしゃく)の強い新吉の気を抜いていた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
ここから認(み)られたに相違ない。
売色鴨南蛮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)