“殺”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ころ30.0%
29.1%
17.2%
あや10.7%
ばら2.6%
ごろ1.4%
さつ1.2%
1.2%
ごろし0.8%
やっ0.6%
(他:25)5.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“殺”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)11.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
自らをすゝんで犧牲にすることは、決して自らをころすことではなかつた!と私はこの頃さう思つてやすんじてゐます。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
きました。子がには、さるおやがにをころしたから、かたきをちたいといますと、くりは、
猿かに合戦 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「貴様がったんだナ。塩田先生をどういう方法で殺したんだ。村松検事は貴様のために、手錠をめられているんだぞ」
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「人命ですか。——人命は大部分安全ですが、中にはこのばけものたちと格闘を始めて、られた者もいくらかいるようです」
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
夫人ふじん、あなたの御病気はそんな手軽いのではありません。肉をいで、骨を削るのです。ちっとの間御辛抱なさい」
外科室 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは、二人ともひどく似たぎ耳であって、その耳の形が明らかに彼らの身の薄命を予言しているかのごとく思われていた。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
張遼は黙々と都へ帰った。別れる折、関羽は言伝ことづてに、曹操の信義を謝し、また大切な部下をあやめたことを詫びた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「長吉、手前てめえだろう、お春坊をあやめたのは。お慈悲を願ってやるから、お役人が見える前に、みんな申上げてしまいな」
で、これから、手前たち三人が出かけて行って、そのいろは屋をばらすんだが、必ず首を持って来いよ。わかったら早いがいい。さっそく出かけろ
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「急いだところでムダだろう、甲賀世阿弥はたった今おれがばらしてきたばかりだ。サ、次にはてめえの番」
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おおさては汝が作左衛門か、貧乏大名の粥喰かゆくいが何ほどの腕立て、邪魔立て致す分に於いてはなぶごろしだぞ」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
引き出して、天水桶の水をぶっかけて、なぶごろしにも仕兼ねまじきところを、屋根の上にながめていた宇治山田の米友が、
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
呂蒙りょもうの奸計に陥ちて、呉のさつに遭えり。和尚、わが首を求めて、わが霊をふるわしめよ」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あらあらしい血の脈を、どの顔も、こめかみにふくれさせ、人々は一足跳いっそくとびに、原始人めいたさつばつな鼻息や放言になっていた。
そらっとぼけるな。この野郎……」と、半七は叱り付けた。「貴様は今夜この為吉をらすつもりでここへ連れ出したのだろう」
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「ふうんもねえや。知れたことよ。らされたのあその芝居者こやものだ。眉毛のねえのも女形おやまなりゃこそ。何てったけのう、え、彦。」
「何のため? それは今更説明する迄もあるまい。宮部京子ごろしの嫌疑者として——」
「おい、こんどはB国の戦艦を、みなごろしにして来るぞ。」
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
私はこれまで自分でやろうと思った事で失敗したことはありません。脱獄も今度で二度目ですが、二度とも成功でした。最初の時はある売国奴をやっつけるため、今度は罪なき囚人の死の願いを果すためです。
深夜の客 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
「老ぼれをやっつけろ」
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
かれここにそのいろと神沼河耳の命、その兄の持てるつはものを乞ひ取りて、入りて當藝志美美をせたまひき。
かれそこより逃れて、宇陀うだ蘇邇そに一二に到りましし時に、御軍追ひ到りて、せまつりき。
暮の廿八九日ごろ、見馴れない混血児がやって来て、是非ともねむらして貰いたい人があるという。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「えらく企らんだものですね。」急ぎ足に追いつきながら、葬式彦が言った。「いずれ、たった一人の姉をねむらして、身代を乗っ取ろうてえくれえの女だから——。」
「そこで途中のやぶでそのうでぷしで貝がられるのか、そうは子供をあやすようにはまいらぬ。」
るぞ!」
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
……それにしても、古い路考の色文を、うまい工合に使い廻して有頂天にさせて戸外そとへ引出し、鷲を使っていためつけようなんてのは、あまりといえば凄い思いつき。名前の殺手姫というのはいかにも心柄に相応ふさわしい。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
男だか女だかおとしてから検査しらべた方が早道だと思っちゃったところへ、血だらけの口をしたS・O・Sの野郎が、私の横ッつらへ喰い切った肉をパッと吹っかけて「悪魔」とか何とか悪態をきやがったんで……手前てめえの悪魔は棚へ上げやがってね。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かぼそいからだと、細い神経で、あらゆる苦難を急激に経験し、人、一人をすら手にけて、今は活力を失いつくさねばならなくなった浪路は、恋人に、指先を握られたままで、最後の断末魔と戦うかのように、荒々しい息ざしを洩らすのだったが、やがて、その、呼吸すら、だんだんにしずかになってゆくのであった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
うむ、おれを。お貞、ずるい根性を出さないで、表向おもてむきに吾を殺して、公然、良人殺しの罪人になるのだ。お貞、良人ころしの罪人になるのだ。うむお貞。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
考へて見れば好いつらの皮さな。老妻ばばあを虐めて雞をしめさしたり、罎詰の正宗を買はしたり、おまけにうんと油を絞られて、お帰りは停車場まで一里の路をお送りだ。——それも為方しかたがありませんさ。——ところで汽車が発つと何うにも胸が収まらない。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
こゝろよく汗の肌にすゞ吹けば蚊帳釣草の髭そよぎけり
長塚節歌集:3 下 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
何でも小石川の床店の組合が、たたみに来たと思ったんだそうで、やつは寝耳で夢中でさ、その癖、燃えてる火のあかりで、ぼんやり詰めかけてる人形ひとがたえたんでしょう。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは、間接の刺しちがえになる。羅門は、そう計っているのだ。そうに違いない! これは一大事だ。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
確かに、音楽教育をしてくれた事だけは、感謝してますがね。でなかった日には、とうに気狂いになっていますよ。そうでしょう。倦怠けんたい、不安、懐疑、廃頽はいたい——と明け暮れそればかりです。誰だって、こんな圧しつぶされそうな憂鬱の中で、古びた能衣裳みたいな人達といっしょに暮してゆけるもんですか。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
すなはち出雲の國に入りまして、その出雲いづもの國のたけるらむとおもほして、到りまして、すなはち結交うるはしみしたまひき。
ここにその隼人に物さはに賜ひてのりたまはく、「然らば汝の王をりまつれ」とのりたまひき。
善昌の方ではこの芝居が大あたりで、邪魔な与次郎をやすめてしまった上、案の通りに信者はますます殖えてくる。
半七捕物帳:21 蝶合戦 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
不可いけねえ、やられた、旦那が殺れた! ……オ、奥様も死んだらしいわ——ッ」
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ええ、おやんなすったか。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「何、そりゃ、ちゃんと心得てら。でも、あの余計にゃあ無いもんだ。こいつあね、蠅じゃあ大きくって、駄目なの、小さな奴なら蜘蛛くもの子位はやッつけるだろう。こら、こわいなあ、まあ。」
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
悪しと身の毛をよだたせたことは、のちにはこれことごとく次なる幸福へ到る段階のものばかり。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
アヤめ仕事はその場のものだ、そうはさせぬと言っても、そうせねばならない時はるし殺られる。」
二人フタリコロシタオヤモアル。」トカ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)