“深”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ふか71.9%
8.3%
ぶか7.3%
ふけ4.2%
フカ2.2%
ぶけ1.6%
0.6%
しん0.6%
おく0.3%
0.3%
(他:8)2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“深”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸21.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)15.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その主人しゆじんうへおもふことくまでふかく、かくも眞面目まじめもの
中根なかねみづなかで二三よろけたが、ぐに起上おきあがつた。ふかさは胸程むねほどあつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
いつけるとも知らぬ町の夜の物音はたちま彼方此方かなたこなたに鳴り出す夜廻りの拍子木に打消される折から
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
夜気やき沈々たる書斎のうち薬烟やくえんみなぎり渡りてけしのさらにも深け渡りしが如き心地
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
そのたんびにだんだん優しくも、愛情あいじょうぶかくもなっていったが、やはりいくらかひかえ目にするところがあった。
はじめのをさめだ、ういふお慈悲なさけぶか旦那様だんなさまがおありなさるから
「あの穴場はふけえからな」と忠なあこは話を聞いて云った、「とても機械を揚げるこたあ無理だな」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「あの穴場はふけえからな」と忠なあこは話を聞いて云った、「とても機械を揚げるこたあ無理だな」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
だがの。皆も知つてようが、このお塚は、由緒ユヰシヨフカい、気のおける処ゆゑ、まう一度、魂ごひをしておくまいか。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だがの。皆も知つてようが、このお塚は、由緒ユヰシヨフカい、氣のおける處ゆゑ、まう一度、魂ごひをしておくまいか。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
「なんてえ奥ぶけえ屋敷だろう。ここから見りゃ、まだ切支丹きりしたん屋敷の方がよッぽど歩きいいくれえだ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
半「本心の何のとってお前さんも疑ぐりぶけえ、わっちが本心の証拠には、山三郎が来たら手初めの奉公に、一番山三郎をだまかして見せましょう」
——が、父親の返辞がないので、何心なくふりかえって見ると、眠元朗は悒悒ゆうゆうした眼で何か考えんでいるらしかった。
みずうみ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
夜天の色のみどりはましろの雪のまばゆくて
それから追いおいに立身して、しん州の録事参軍ろくじさんぐんとなったが、風采も立派であり、談話も巧みであり、酒も飲み、まりも蹴る。
緯は後、官が司馬となって五人の小児を生んだ。それはちんせんぶつこんしんの五人であった。ある夜、渾の夢に父がきて、
陸判 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いやもっと、深い、松本から七里もおくへ入った、飛騨ひだの山中——心細い処で……それでも小学校もありゃ、郵便局もありましたっけが、それなんぞも焼けていたんでございましてね。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さけびて、たもとぐれば畝々うね/\這出はひいづるくちなはつかみて、引斷ひきちぎりては舌鼓したうちして咀嚼そしやく
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かれはそれから燐寸マツチさがしてたが何處どこにも見出みいだされなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『心経』の最初に「観自在菩薩かんじざいぼさつじん般若波羅蜜多をぎょうずる時、五うんは皆くうなりと照見して、一切の苦厄くやくを度したもう」といってありますが
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
般若の哲学 これから申し上げるところは、「観自在菩薩かんじざいぼさつじん般若波羅蜜多をぎょうずる時、五うんは皆空なりと照見しょうけんして、一切の苦厄くやくしたもう」という一段であります。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
しと/\としば/\こずゑあめそらあをさをうつしたかとおもふやうに力強ちからづよふかいみどり地上ちじやうおほうてさわやかなすゞしいかげつくるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
朱荷曲池しゆかきよくちのあと、緑萍りよくへう蒼苔さうたいふかくとざして、寒蛩かんきよう喞々そく/\たり、螢流けいりう二三點にさんてん
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
殊に今双眼鏡の中に入って来たカルロ・ナイン嬢の姿を見ると一層この感をふこうしたのであった。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かにかぶった手拭てぬぐいのため、瞳もかくれてしまいそうだったが、そのときひょいと彼の方を見あげ、すると、彼女のみひらかれたまぶたは、わそうな長い睫毛まつげで手拭の白い布地をぐっとおしあげたかと思われた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
そいから綿貫だんだん頭上らんようになりましてんけど、それだけかいって陰険になって、蔭では一層疑がいぶこなりましてん。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
お嬉しう御座ませう靜夫樣も決て貴女をおわすれは、これおぼえがお有でせうと取出す手箱の内にほわせし白ばら一輪、中に雪つもる夜の明星かとばかり紫匂ふダイヤモンド
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)