“深川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふかがわ66.7%
ふかがは22.2%
たつみ8.9%
ふかゞわ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし中洲なかずの河沿いの二階からでも下を見下みおろしたなら大概のくだり船は反対にこの度は左側なる深川ふかがわ本所ほんじょの岸に近く動いて行く。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
運河の眺望は深川ふかがは小名木川辺をなぎがはへんに限らず、いづこに於ても隅田川の両岸に対するよりも一体にまとまつた感興を起させる。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
暮れるに早い秋の日はもう落日が迫って、七橋ななはし八橋やはし七堀ななほり八堀やほりと水の里の深川たつみが近づくにしたがい、大川端おおかわばたはいつのまにかとっぷりと夕やみにとざされました。
是は深川ふかゞわ網打場あみうちばの者でおくまと云う、年二十九歳で、美女よいおんなではないが、色の白いぽっちゃりした少し丸形まるがたちのまことに気の利いた、苦労人のはてと見え、万事届きます。殿様の御酒の相手をすれば
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)