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深川
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ふかがは
ふりがな文庫
“
深川
(
ふかがは
)” の例文
運河の眺望は
深川
(
ふかがは
)
の
小名木川辺
(
をなぎがはへん
)
に限らず、いづこに於ても隅田川の両岸に対するよりも一体にまとまつた感興を起させる。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
なーる
程
(
ほど
)
、にこやかで
頬
(
ほゝ
)
の
膨
(
ふく
)
れてゐる
所
(
ところ
)
なんぞは
大黒天
(
だいこくてん
)
の
相
(
さう
)
があります、それに
深川
(
ふかがは
)
の
福住町
(
ふくずみちやう
)
の
本宅
(
ほんたく
)
は
悉皆
(
みな
)
米倉
(
こめぐら
)
で
取囲
(
とりまい
)
てあり、
米俵
(
こめだはら
)
も
積揚
(
つみあげ
)
て
在
(
あ
)
るからですか。
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
深川
(
ふかがは
)
の
此
(
こ
)
の
木場
(
きば
)
の
材木
(
ざいもく
)
に
葉
(
は
)
が
繁
(
しげ
)
つたら、
夫婦
(
いつしよ
)
になつて
遣
(
や
)
るツておつしやつたのね。
何
(
ど
)
うしたつて
出來
(
でき
)
さうもないことが
出來
(
でき
)
たのは、
私
(
わたし
)
の
念
(
ねん
)
が
屆
(
とゞ
)
いたんですよ。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
大きな金持のところへ
入
(
はい
)
つては、百兩二百兩といふ金をふんだくる。中には鐵砲を
擔
(
かつ
)
いで
入
(
はい
)
る者もあるといふ風で、
深川
(
ふかがは
)
の
木場
(
きば
)
や
淺草
(
あさくさ
)
の
藏前
(
くらまへ
)
で、非常に恐れた。
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
深川
(
ふかがは
)
小名木川
(
をなぎがは
)
より
猿江裏
(
さるえうら
)
の如くあたりは全く工場地に変形し江戸名所の
名残
(
なごり
)
も
容易
(
たやす
)
くは尋ねられぬ程になつた処を選ぶ。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
一寸
(
ちよつと
)
話題
(
わだい
)
には
成
(
な
)
らうと
思
(
おも
)
ふ、
武生
(
たけふ
)
から
其
(
そ
)
の
道程
(
みちのり
)
、
實
(
じつ
)
に
二十七里
(
にじふしちり
)
である。——
深川
(
ふかがは
)
の
俥
(
くるま
)
は
永代
(
えいたい
)
を
越
(
こ
)
さないのを
他
(
た
)
に
見得
(
みえ
)
にする……と
云
(
い
)
つたもので、
上澄
(
うはずみ
)
のいゝ
處
(
ところ
)
を
吸
(
す
)
つて
滓
(
かす
)
を
讓
(
ゆづ
)
る。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
本所
(
ほんじよ
)
深川
(
ふかがは
)
浅草辺
(
あさくさへん
)
の路地裏には今もつて三四十年
前
(
まへ
)
黙阿弥劇に見るまゝの陰惨不潔無智なる生活が
残存
(
ざんぞん
)
して居る。
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
どんな
拔
(
ぬ
)
け
裏
(
うら
)
でも
汐
(
しほ
)
が
通
(
とほ
)
つてゐますから、
深川
(
ふかがは
)
に
行留
(
ゆきどま
)
りといふのはありませんや。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
本所
(
ほんじよ
)
の
竪川
(
たてかは
)
、
深川
(
ふかがは
)
の
小名木川辺
(
をなぎかはへん
)
の
川筋
(
かはすぢ
)
には
荷足船
(
にたりぶね
)
で人を渡す小さな
渡場
(
わたしば
)
が
幾個所
(
いくかしよ
)
もある。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
深川
(
ふかがは
)
高橋
(
たかばし
)
の
東
(
ひがし
)
、
海邊
(
うみべ
)
大工町
(
だいくちやう
)
なるサイカチといふ
處
(
ところ
)
より
小名木川
(
をなぎがは
)
に
舟
(
ふね
)
うけて……
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
銀座
(
ぎんざ
)
、
日本橋
(
にほんばし
)
をはじめ、
深川
(
ふかがは
)
、
本所
(
ほんじよ
)
、
淺草
(
あさくさ
)
などの、
一時
(
いちじ
)
に
八
(
はつ
)
ヶ
所
(
しよ
)
、
九
(
きう
)
ヶ
所
(
しよ
)
、
十幾
(
じふいく
)
ヶ
所
(
しよ
)
から
火
(
ひ
)
の
手
(
て
)
の
上
(
あが
)
つたのに
較
(
くら
)
べれば、
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
は
扨
(
さ
)
て
何
(
なん
)
でもないもののやうである、が、それは
後
(
のち
)
に
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
で
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
深川
(
ふかがは
)
や低き
家並
(
やなみ
)
のさつき空
自選 荷風百句
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
いざ、
金銀
(
きんぎん
)
の
扇
(
あふぎ
)
、
立
(
た
)
つて
舞
(
ま
)
ふよと
見
(
み
)
れば、
圓髷
(
まげ
)
の
婦
(
をんな
)
、なよやかにすらりと
浮
(
う
)
きて、
年下
(
としした
)
の
島田
(
しまだ
)
の
鬢
(
びん
)
のほつれを、
透彫
(
すかしぼり
)
の
櫛
(
くし
)
に、
掻撫
(
かいな
)
でつ。
心憎
(
こゝろにく
)
し。
鐘
(
かね
)
の
音
(
ね
)
の
傳
(
つた
)
ふらく、
此
(
こ
)
の
船
(
ふね
)
、
深川
(
ふかがは
)
の
木場
(
きば
)
に
歸
(
かへ
)
る。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
長
(
なが
)
い
突通
(
つきとほ
)
しの
笄
(
かうがい
)
で、
薄化粧
(
うすげしやう
)
だつた
時分
(
じぶん
)
の、えゝ、
何
(
なん
)
にもかにも、
未
(
ひつじ
)
の
刻
(
こく
)
の
傾
(
かたむ
)
きて、——
元服
(
げんぷく
)
をしたんですがね——
富川町
(
とみかはちやう
)
うまれの
深川
(
ふかがは
)
ツ
娘
(
こ
)
だからでもありますまいが、
年
(
ねん
)
のあるうちから、
流
(
なが
)
れ
出
(
だ
)
して
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
深
常用漢字
小3
部首:⽔
11画
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
“深川”で始まる語句
深川八幡
深川万年橋
深川小名木川
深川亭
深川浦
深川行
深川辺
深川元儁
深川元町
深川扇橋