“上澄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわず33.3%
うはずみ33.3%
うわずみ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心の上澄うわずみは妙におどおどとあわてている割合に、心の底は不思議に気味悪く落ちついていた。それは君自身にすら物すごいほどだった。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ゆゑに前後不覚に渇する者能くこれを買ふべし、その渇のいゆるに及びては、玉漿なりとして喜びきつせしものは、と下水の上澄うはずみに過ぎざるを悟りて、痛恨、痛悔すといへども
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その麹の中へ水を汲み込みそれをよく攪ぜて置き、そうしてその上澄うわずみからだんだん汲んで行くもあれば、またそのかすを絞り取って汁だけ売るのもある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)