“上下”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うえした31.6%
かみしも26.2%
うへした11.2%
じょうげ8.6%
しょうか4.8%
じやうげ3.2%
あげおろ2.1%
しやうか2.1%
じやうか1.6%
のぼりくだり1.6%
(他:13)7.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“上下”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸11.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
軒を離れて、くるまに乗る時、欄干に立った、丸官、と顔を上下うえしたに合すや否や、矢を射るような二人曳ににんびき
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
品夫は作りつけの人形のように伏せていた長いまつげを、静かに二三度上下うえしたに動かすと、パッチリと眼を見開いた。
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
亭主ていしゅは雨がやんでから行きなと言ったが、どこへ行く? 文公は路地口の軒下に身を寄せて往来の上下かみしもを見た。
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
京都民俗志によれば、もとは村民中三人の長男十六歳以上の者、麻上下かみしもを着て寺に参り、この社に出て式を行ったという。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
あし上下うへした雀躍こをどりしてみちびかれる、とちひさき潛門くゞりもんなか引込ひつこんで
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ドルフは首を肩の間へ引つ込ませて、口をいて、上下うへしたの歯の間から舌の尖を見せて、さも当惑したらしい様子をした。
縁起えんぎでもないことだが、ゆうべわたしは、上下じょうげが一ぽんのこらず、けてしまったゆめました。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
その著歌麿伝の価値はかくの如き白璧はくへき微瑕びかによりて上下じょうげするものにあらず。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
縦横に、前後に、上下しょうか四方に、乱れ飛ぶ世界と世界が喰い違うとき秦越しんえつの客ここに舟を同じゅうす。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「もとよりのこと。仰せのごとき暴をなせば、上下しょうか怨嗟えんさをうけ、諸方の敵方に乗ぜられ、末代、殿の悪名はぬぐうべくもおざるまい」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丸岡まるをか建場たてばくるまやすんだとき立合たちあはせた上下じやうげ旅客りよかく口々くち/″\から
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
議論ぎろん上下じやうげするも大きいが、おたがひはなし数年前すうねんまえよりは真面目まじめつた、さて話をして見ると
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
毎日々々はし上下あげおろしに出る母親の毒々しい当こすりが、お島の頭脳あたまをくさくささせた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
幸い他の人は荷の上下あげおろしをしたり馬に荷をけたりして居るその間、私は暫く休息して日に暖たまりながら自分の身体を摩擦して居ますと、荷物を皆馬へ載けてしまったです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
武芝は年来公務に恪勤かくきんして上下しやうかの噂も好いものであつたが、前例を申して之をこばんだ。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
一門上下しやうかはなひ、月にきやうじ、明日あすにもめなんず榮華の夢に、萬代よろづよかけて行末祝ふ、武運の程ぞ淺ましや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
それは鐵車てつしや前方ぜんぽう木牛頭もくぎうとう上下じやうかより突出とつしゆつして
第二だいに齒輪車しりんしやうつり、同時どうじ吸鍔桿ピストン上下じやうかし、曲肱クンク活動くわつどうにもとまらず
峠で力餅ちからもちを売りました、三四軒茶屋旅籠はたごのございました、あの広場ひろッぱな、……俗に猿ヶ馬場ばんば——以前上下のぼりくだりの旅人でさかりました時分には
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それと同時に小児こどもの事が気になって……言い出すと、女中ともう寝たろう。で、大して心配もしない様子、成程寝る時刻、九時ちと過ぎたかも知れない。汽車が二三度上下のぼりくだりした。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
渡船わたしぶねから上下あがりおりする花見の人の混雑。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
渡船わたしぶねから上下あがりおりする花見の人の混雑。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
と美奈子が良人をつとの広い机の端に、妊婦のつねとして二階の上下あがりおり目暈めまひがするその額を俯伏うつぶして言つた。
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
悪戯いたずらをするなら小児こどもでも上下あがりおりは自由な位、干物に不思議はないが、待て、お辻の屋根へ出るのは、手拭てぬぐい一筋ひとすじさおかかつて居る時には限らない
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それよりも、見事みごとなのは、釣竿つりざを上下あげおろしに、もつるゝたもとひるがへそでで、翡翠かはせみむつつ、十二のつばさひるがへすやうなんです。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
どうもそんなやうな様子で、お袋は全で気違のやうに成つて、さあ、私を責めて責めて、もうはし上下あげおろしには言れますし、狭山と切れろ切れろのやかましく成りましたのも、それからなので、私はつらさは辛し、つくづくこんな家業は為る者ぢやないと
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
また夏になると、二人は舟をりて墨田川すみだがわ上下じょうかして、影芝居かげしばいを興行した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
かくの如く渋江氏の子が医を善くすることは、上下じょうか皆信じていたと見える。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
にはかぞうるほどの乗客じようかくもなさゝうな、あまさびしさに、——なつ我家わがや戸外おもてからのぞくやうに——上下あとさき見渡みわたすと、なりの寄席よせほどにむら/\とへやも、さあ、ふたつぐらゐはあつたらう。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、云って、山田一郎右衛門は、立上った。白無垢の着物に、白の麻上下がみしもをつけ、左手に、愛蔵の鎧通よろいどおしを握っていた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
それはひらたい石塊いしころ上下じようげすこいて紐絲ひもいとけるのに便利べんりにしてあるもので、あみおもりとか、機織はたおりに使用しようしたものかといはれてゐます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
なかに五十あまりの男の、一楽いちらく上下にまいぞろい白縮緬しろちりめん兵児帯へこおびに岩丈な金鎖をきらめかせ、右手めての指に分厚ぶあつな金の指環ゆびわをさし、あから顔の目じり著しくたれて、左の目下にしたたかなる赤黒子あかぼくろあるが、腰かくる拍子にフット目を見合わせつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
上下ウエシタ歯クイチゴウテ。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)