“船側”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんそく60.0%
サイド40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船側せんそくに青竹を縛り付け手釣りの上下あげさげに滑りよき便りとする。は綺麗な小海老の尻尾を去つて鈎なりに刺す。鬼のやうな顔のホゲ(東京でおこぜ)が釣れた。
坊つちやん「遺蹟めぐり」 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)
と、金博士は事務長に挨拶すると、ふなべりをまたいで、傾斜した船側せんそくの上をすべだいのように滑って、どさりと百花咲き乱れる花壇の真中に、トランク諸共もろとも尻餅しりもちをついたのであった。
益々近づくその船を見れば、黒い煙突には○のマークが躍り、船側サイドには黒くまぎれもない釧路丸の三文字が、鮮かにも飛沫に濡れているのだった。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
船側サイドの上から一等運転士チイフ・メイトが訊いた。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)