“船乗”のいろいろな読み方と例文
旧字:船乘
読み方割合
ふなの52.4%
ふなのり38.1%
シイメン4.8%
マドロス4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船乗ふなのびとには、しまとしてられています。しまにはうつくしいむすめたちがいて、つきのいいばんには、みどり木蔭こかげおどるということでした。
船の破片に残る話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼は船乗ふなのりの暮しを少しもつらいとは思わなかった。皆から快活な性質を愛されながら、自由で男らしいその仕事をむしろ楽しんでいた。
秋空晴れて (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
古来、世界の船乗シイメン仲間の不文律に従って「上海シャンハイされた男」坂本新太郎と自分を「上海シャンハイ」した坂本新太郎とは共にここに二度と再び土を踏めないことになったのである。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「あれは、横浜ハマで、船乗マドロスたちにだまされたのだよ。もう、北洋へなぞ往かずに、うんと勉強するよ」
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)