“緑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みどり83.6%
みど3.3%
あを3.3%
あお2.5%
グリーン1.6%
りょく1.6%
りよく1.6%
えん0.8%
ろく0.8%
アヲ0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
テーブルの上には、みどりや黒の植木うえきはち立派りっぱにならび、極上等ごくじょうとうのパンやバターももうかれました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
くた/\とつて、つまの新蓼しんたで青紫蘇あをじそばかり、みどりむらさきに、凛然りんぜんつたところ
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まだ、野原のはらにはのこったはなもあるけれど、一めんにこのなかみどりいろつつまれています。
百姓の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
身のたけに余る粗朶そだの大束を、みどる濃き髪の上におさえ付けて、手もけずにいただきながら、宗近君の横をり抜ける。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
どの家にも必ず付いている物干台ものほしだいが、ちいさな菓子折でも並べたように見え、干してある赤いきれや並べた鉢物のみどりが、光線のやわらかな薄曇の昼過ぎなどには、汚れた屋根と壁との間に驚くほど鮮かな色彩を輝かす。
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
六畳の座敷はみどり濃き植込にへだてられて、往来に鳴る車の響さえかすかである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
惣兵衛ちやんは矢を削つてしまふと、前垂まへだれからあをい削りくづを、はらひ落しながら、ふと紙鳶に眼をとめた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
人は沈黙してゐる。足の爪先に病でもあるやうに、じつと物うれはしげに地の面を眺めてゐる。そこには海底のやうにあをい弧灯の波をうけて、白と紅との芙蓉の花が神経的に顫へて居た。
市街を散歩する人の心持 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
肉瘤こぶで黒くて痘瘡あばたあり、あをい指環を嵌めたよなそのまなこ
川島は、其処の倒れた松に腰かけて一ぷくしながら、あおいゼリーのような、地図に無い沼を見下みおろしていたが、やがて煙草を棄てて水際までおりて行った。
植物人間 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
そしてある時は野菜を、ある時はまだあお箒草ほうきぐさをという風に、あれや、これや、日によっていろんなものを積んで帰る。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
そして岸にはあしが五六本ひょろひょろと生えていて、あおい藻などが浮き、鏡のように動かない古池に、ぽっつり夢のように浮いている睡蓮の花を見たら、きっと
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
いろいろグリーン段階ステーヂ
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
グリーン
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
グリーン
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
一体蝶ヶ岳だの、鍋冠山なべかむりやまだのという、二千五百米突メートル以下のりょく鬱葱うっそうたる山に名があって、奥常念一帯の三千米突を出入する大山脈に、無名の山が多いのは
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
サルオガセがぶら下ったり、山葡萄やまぶどうからんだり、それ自身じしん針葉樹林の小模型しょうもけいとも見らるゝ、りょくかつおう、さま/″\の蘚苔こけをふわりとまとうて居るのもある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
怨靈おんれうとかうみ怪物ばけものとかいふやう得可うべからざるものひかりではなく、りよく
まどのすぐ外に、枯草にりよく草がまじつた土堤がつゞいてゐる、それがすばらしい速さで、せんをひきながらうしろへながれてゐる、かういふ風にあの時道の白さが足の下をながれてゐたと金太郎はすぐ聯そうした。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
松山さんは、ことほか御機嫌ごきげんで、「村の祭が、取り持つえんで——」という、卑俗ひぞくな歌を、口ずさんでいましたが、ぼくの寝姿をみるなり、「オリムピックが取り持つ縁で、嬉しい秋ちゃんとの仲になり」と歌いかえてから、沢村さんと顔見合せ、ゲラゲラ笑いだしました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
「オイ、ろくさん、何をぼんやりしてるんだな。ここへ来て、お前も一杯御相伴おしょうばんにあずかんねえ」
踊る一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
兄は書斎に来た。読みさしの頁をみるとなんだか胸を蒸気でされるやうだつた。暑さは幾らでも募つてゐた。庭の池の水がアヲ黒くドロドロになつて、囲りの木の葉が動かずにヂツトそれを覗き込んでゐた。
耕二のこと (新字旧仮名) / 中原中也(著)