“山葡萄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまぶどう71.4%
やまぶだう21.4%
モルグ7.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と言う……葉ながら散った、山葡萄やまぶどう山茱萸やまぐみの夜露が化けた風情にも、深山みやまさまが思わるる。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうしてそれらの古い幹にはふじだの、山葡萄やまぶどうだの、通草あけびだのの蔓草つるくさが実にややこしい方法でからまりながら蔓延まんえんしていた。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
花梨かりんこずえに白い花がうごく。山葡萄やまぶどうの葉がペルシャ更紗さらさのように染まる。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのまた小さい部屋のすみには黒いヴェヌスの像の下に山葡萄やまぶどうが一ふさ献じてあるのです。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
関翁が曾て云われた、山中で山葡萄やまぶどうなどちぎるとさるに対して気の毒に思う、と。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
若かりし頃は好い男であつたかも知れませんが、兩眼めしひて、山葡萄やまぶだうのやうに、不氣味に飛び出した上、顏半面の大火傷で、見るも無慚な顏容かほかたちです。
山県の総領の兄などはその幼い頃の遊び夥伴なかまで、よく一所に蜻蛉とんぼつるませに行つたり、草を摘みに行つたり、山葡萄やまぶだうりに行つたり為た事があるといふが、今で
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
山葡萄やまぶだうこそうるさけれ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
昨年の夏帰った時には、庭一杯に色とりどりの花が咲き乱れ、塀のぐるりには母の植えたという林檎の苗木や山葡萄モルグつるがひとしお可憐だった。
故郷を想う (新字新仮名) / 金史良(著)