“眼張”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんば55.6%
めばり22.2%
がんばっ11.1%
めっぱ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
露地から急いで、……あのお千世さんが心づかい、台所から長火鉢、二階を股に掛けて、眼張がんばっている、ものがもの。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「お肴はなんにいたします。かつお眼張めばり、白すに里芋、豆腐に生揚、蛸ぶつに鰊。……かじきの土手もございます」
敷居もまたがすなといういいつけで、吾に眼張がんばっとれというこんだから、おりゃ、お前様の、心が思いやらるるで、見ているが辛いでの、どんなに断ろうと思ったか知ンねえけんど、今の旦那様三代めで
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
年は四十ばかりで、かろからぬ痘痕いもがあッて、口つき鼻つきは尋常であるが、左の眼蓋まぶた眼張めっぱのようなきずがあり、見たところの下品やすい小柄の男である。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)