“鏡餅”のいろいろな読み方と例文
旧字:鏡餠
読み方割合
かがみもち70.6%
おかがみ5.9%
おかざり5.9%
おそなへ5.9%
かゞみもち5.9%
もの5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鏡餅かがみもちの腰を高く、あまり取粉とりこを使わずに色沢のよいものを作ろうとすれば、相応に手腕のある餅搗きを頼まなければならぬ。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
古式の鏡餅おかがみを飾った書院造の大玄関へ今しも立現われて来たのは、黒羽二重の紋服に仙台平の袴を折目高く一着に及んだ、五十二三の福々しい恵比須顔。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
兄がおとがひで示した前の方の根太板ねだいたの上に、正月の鏡餅おかざりの様に白い或物がつて居る。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
すぐ傍にある鏡餅おそなへは大きなものだ、尺だらうといつた人は二三人ある、それは新舊の女流作家だつたが、シヤガールまではとどかなかつた。
裸女の画 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
ところがこのまるつかを、つち死體したいうへをおほふばかりでなく、次第しだい立派りつぱつくるようになりまして、たかさもたかくなり、周圍しゆういもだん/\おほきくなつてきまして、あるひは鏡餅かゞみもちかさねたように
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
「そんな大きな鏡餅ものを何にするんだ。」
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)