“鏡臺”のいろいろな読み方と例文
新字:鏡台
読み方割合
きやうだい60.0%
きようだい40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刷毛ブラツシおとんでも中々なか/\でふからないので、またつてると、薄暗うすぐら部屋へやなかで、御米およねはたつた一人ひとりさむさうに、鏡臺きやうだいまへすわつてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
鏡臺きやうだいや化粧道具がそろつて居て、まるで若い女の部屋のやうですが、昨夜受取つた手紙は言ふ迄もなく、手掛りになりさうなものは一つも無かつたのです。
隅の方には古いながらも前桐まへぎり箪笥たんすも一本置いてあツて、其の上に鏡臺きようだいだの針箱だのがせてある。何れもしやうの知れたものだが、手入が可いので見榮みはえがする。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
つね/″\たからのやうに大事だいじがりて、につくものずいりし手綱染たづなぞめおびあげもそのまゝにありけり、いつも小遣こづがひの塲處ばしよなる鏡臺きようだい引出ひきだしをけてるに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)