“きようだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兄弟22.2%
同胞16.7%
姉妹16.7%
姉弟11.1%
鏡臺11.1%
兄妹5.6%
弟妹5.6%
強大5.6%
彊大5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これでもむかし兄弟きようだいだつたんですがね。
「君なんかそうだろうな。おれみたいな風来坊で、親も同胞きようだいもない人間には、その味はわからんよ。なつかしき我が家なんて、子供の頃の記憶のなかにあるだけさ」
光は影を (新字新仮名) / 岸田国士(著)
斯の叔父さんの串談じやうだん姉妹きようだいの娘を笑はせた。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
酒のみの父持ち貧しき姉弟きようだいの誤字多き手紙ふみを獄に愛しむ
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
つね/″\たからのやうに大事だいじがりて、につくものずいりし手綱染たづなぞめおびあげもそのまゝにありけり、いつも小遣こづがひの塲處ばしよなる鏡臺きようだい引出ひきだしをけてるに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ながあひだ外国を旅行してあるいた兄妹きようだいの画が沢山ある。双方共同じ姓で、しかも一つところならべて掛けてある。美禰子は其一枚の前にとまつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その弟妹きようだいや父親達が卑劣な虚栄心やら、厚顔無智であつたりするために、暮しの恰好もつかぬ矛盾に悩まされ通しだつた。
茜蜻蛉 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
石燈籠いしどうろうあま強大きようだいならざる地震ぢしん場合ばあひにもたふやすく、さうしてちかくにゐたものを壓死あつしせしめがちである。とく兒童じどう顛倒てんとうした石燈籠いしどうろうのために生命せつめいうしなつたれいすこぶおほい。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
露國ロコク政治上せいぢぜうたち世界せかい雄視ゆうしすといへどもその版圖はんと彊大きようだいにして軍備ぐんび充實じゆうじつせるだけに、民人みんじん幸福こうふくゆたかならず、貴族きぞく小民せうみんとのあいだ鐵柵てつさくもうけらるゝありて、おのづからに平等びようどう苦叫くけうする平民へいみんこゑおこ
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)