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『茜蜻蛉』
ふりがな文庫
『
茜蜻蛉
(
あかねとんぼ
)
』
白いらつぱ草の花が、涌水の傍らに、薄闇に浮んで居り、水の音が静かであつた。咲いてゐるなとわたしはおもつた。トラムペツト・フラワ?いや、あれは凌霄花の意味だつたが、凌霄花もラツパ草も、うちでは昔から何処に移つても咲いてゐるが、誰もあの花が好き …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新潮 第三十二巻第十二号」新潮社、1935(昭和10)年12月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約30分(500文字/分)
朗読目安時間
約50分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
喜
(
きい
)
単衣
(
ゆかたがけ
)
弟妹
(
きようだい
)
寂
(
しん
)
仇
(
かたき
)
兄妹
(
きやうだい
)
装
(
なり
)
身装
(
なり
)
他人
(
ひと
)
何時
(
いつ
)
銭
(
ぜに
)