“喜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よろこ80.7%
よろこび8.3%
3.4%
よろ2.7%
うれ1.0%
この1.0%
よろこば0.7%
きい0.5%
よろこん0.5%
おむ0.2%
おむが0.2%
よし0.2%
よるく0.2%
コノ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、小川おがわれていって、ボンをみずなかれてあらってやったりして、ボンをよろこばせるのをもたのしみの一つとしているのです。
少年の日の悲哀 (新字新仮名) / 小川未明(著)
父に関した財産は一切貴方へお譲り申しますからそれを資本に何ぞ人をも益するやうな商売をして下されば、この上のよろこびは有りません。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
らうと云つたそのお幸の父も、お幸とお幸より三つ歳下とししたの長男の久吉ひさきちがまだ幼少な時に肺病にかかつて二年余りもわづらつて歿くなりました。
月夜 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ひんよしとよろこぶひとありけり十九といへど深窓しんそうそだちは室咲むろざきもおなじことかぜらねど松風まつ ぜひゞきはかよ瓜琴つまごとのしらべになが春日はるび
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
骨董屋は損をしたが苦にもせず結局うれしがつて、私は土州の吉村に百両の鎧をやつたなどと、近処隣に吹聴して居ましたそうな。
呉起ごきひとり、(九六)節廉せつれんにしてみづか(九七)このむ。きみつて武矦ぶこうつて
天下てんかたからといふものはすべてこれを愛惜あいせきするものにあたへるのが當然たうぜんじや、此石このいしみづかく其主人しゆじんえらんだので拙者せつしやよろこばしくおもふ、然し此石の出やうがすこはやすぎる
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
きい公の奴はウマクやつたものでさあ。図星だ。僕なんか、見きりが悪かつたんで、たうとう散々な目に会つた始末よ……」
茜蜻蛉 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
富めると貧なるとは前世のさだめにあらずして今世における個人的の境遇なり、貧は身体の疾病と同くこれを治するあたわずんばよろこんで忍ぶべきものなり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
眉面まゆつらつきはありし日にそのまま……尻からげなどして空嘯そらうそぶいていずと、早よ炉端へ上りな。……はあれおむがしや、うれしやな
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
兄様あんまが、逐々ありありて戻り来しぞ。のう、おむがしやのう。……まず、久々の挨拶じぎをなされ。兄様あんま、お身もお君になんぞ話をしてやってたもい。
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「だんだん人気が、悪くなるよ。よしさん、近頃は、物騒だねえ。黒船は来るし、変な浪人がうろうろするし——」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
これで、本人は、そぎやんまぢや、よるくうどらんとばい。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
抄出すれば万寿菊については「万寿菊、根ヨリ発セズ、春間ニタネヲ下ス、花開テ黄金色、繋テ且ツ久シ、性極テ肥ヲコノム」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)