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喜
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よろ
ふりがな文庫
“
喜
(
よろ
)” の例文
品
(
ひん
)
よしと
喜
(
よろ
)
こぶ
人
(
ひと
)
ありけり十九といへど
深窓
(
しんそう
)
の
育
(
そだ
)
ちは
室咲
(
むろざ
)
きも
同
(
おな
)
じこと
世
(
よ
)
の
風
(
かぜ
)
知
(
し
)
らねど
松風
(
まつ ぜ
)
の
響
(
ひゞ
)
きは
通
(
かよ
)
ふ
瓜琴
(
つまごと
)
のしらべに
長
(
なが
)
き
春日
(
はるび
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
母の病気に違ないと思ひ込んで、驚ろいて飛んで帰ると、母の方では
此方
(
こつち
)
に
変
(
へん
)
がなくつて、まあ結構だつたと云はぬ許に
喜
(
よろ
)
こんでゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
あはれだとお
思
(
おも
)
ひなすつて、
母様
(
おつかさん
)
がお
銭
(
あし
)
を
恵
(
めぐ
)
むで、
肩掛
(
シヨール
)
を
着
(
き
)
せておやんなすつたら、ぢいさん
涙
(
なみだ
)
を
落
(
おと
)
して
拝
(
をが
)
むで
喜
(
よろ
)
こびましたつて、さうして
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
僕
(
ぼく
)
は
今日
(
けふ
)
まで
女
(
をんな
)
を
喜
(
よろこ
)
ばすべく
半襟
(
はんえり
)
を
買
(
か
)
はなかつたが、
若
(
も
)
し
彼
(
あ
)
の
娘
(
むすめ
)
に
此等
(
これら
)
の
品
(
しな
)
を
與
(
やつ
)
たら
如何
(
どんな
)
に
喜
(
よろ
)
こぶだらうと
思
(
おも
)
ふと、
僕
(
ぼく
)
もうれしくつて
堪
(
たま
)
らなかつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「それには、お
寺
(
てら
)
の
林
(
はやし
)
がいいよ。あすこには、やまがらも、こがらも、くるから。」と、
清
(
せい
)
ちゃんが、いいました。
正雄
(
まさお
)
は、いい
竹
(
たけ
)
が
手
(
て
)
に
入
(
はい
)
ると
喜
(
よろ
)
んで、
家
(
いえ
)
へもどってきました。
へちまの水
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
夜
(
よる
)
なんかでも、あなたは
毛色
(
けいろ
)
がお
黒
(
くろ
)
いから
鼻
(
はな
)
の
頭
(
あたま
)
へ
御飯粒
(
ごはんつぶ
)
をくつつけて
口
(
くち
)
をあいてゐれば
鼠
(
ねづ
)
さんは
黒
(
くろ
)
い
所
(
ところ
)
に
白
(
しろ
)
いものがあるので
喜
(
よろ
)
こんで
食
(
た
)
べに
来
(
く
)
ると
食
(
た
)
べられるつていふぢやございませんか。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
思
(
おも
)
ふに
男心
(
をとこごゝろ
)
の
頼
(
たの
)
みがたさよ
我
(
わ
)
れ
周旋
(
とりもち
)
する
身
(
み
)
として
事
(
こと
)
整
(
とゝの
)
ふは
嬉
(
うれ
)
しけれど
優子
(
いうこ
)
どのゝ
心
(
こゝろ
)
宜
(
よ
)
く
見
(
み
)
えたり三
郎
(
らう
)
喜
(
よろ
)
こびしと
傳
(
つた
)
へ
給
(
たま
)
へとは
餘
(
あま
)
りといへど
昔
(
むか
)
しを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御米
(
およね
)
はこれを
故意
(
こい
)
から
出
(
で
)
る
小六
(
ころく
)
の
仕打
(
しうち
)
かとも
疑
(
うたぐ
)
つた。
然
(
しか
)
し
自分
(
じぶん
)
が
佐伯
(
さへき
)
に
對
(
たい
)
して
特別
(
とくべつ
)
の
利害
(
りがい
)
を
感
(
かん
)
じない
以上
(
いじやう
)
、
御米
(
およね
)
は
叔母
(
をば
)
の
動靜
(
どうせい
)
を
耳
(
みゝ
)
にしない
方
(
はう
)
を、
却
(
かへ
)
つて
喜
(
よろ
)
こんだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
手
(
て
)
にとりつ
淺
(
あさ
)
からぬお
心
(
こゝろ
)
辱
(
かたじ
)
けなしとて三
郎
(
らう
)
喜
(
よろ
)
こびしと
傳
(
つ
)
たへ
給
(
たま
)
へ
外
(
ほか
)
ならぬ
人
(
ひと
)
の
取次
(
とりつぎ
)
こと
更
(
さら
)
に
嬉
(
うれ
)
しければ
此文
(
このふみ
)
は
賜
(
たま
)
はりて
歸宅
(
きたく
)
すべしとて
懷中
(
ふところ
)
に
押
(
おし
)
いれつゝ
又
(
また
)
こそと
坐
(
ざ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
小六
(
ころく
)
の
所置
(
しよち
)
を
付
(
つ
)
ける
好機會
(
かうきくわい
)
が、
求
(
もと
)
めざるに
先
(
さき
)
だつて、
春
(
はる
)
と
共
(
とも
)
に
自
(
おのづ
)
から
回
(
めぐ
)
つて
來
(
き
)
たのを
喜
(
よろ
)
こんだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
青柳家
(
あをやぎけ
)
の
門
(
かど
)
踏
(
ふ
)
まぬ
時
(
とき
)
なり、
糸子
(
いとこ
)
が
愛
(
あい
)
らしき
笑顏
(
ゑがほ
)
に
喜
(
よろ
)
こび
迎
(
むか
)
へて、
愛
(
あひ
)
らしき
言葉
(
ことば
)
かけらるゝ
時
(
とき
)
には、
道
(
みち
)
に
背
(
そむ
)
かば
背
(
そむ
)
け
世
(
よ
)
の
嗤笑
(
ものわらひ
)
にならばなれ、
君故
(
きみゆへ
)
捨
(
す
)
つる
名
(
な
)
眞
(
しん
)
ぞ
惜
(
を
)
しからず
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
三四郎はすぐ
床
(
とこ
)
へ這入つた。三四郎は勉強家といふより寧ろ
彽徊家
(
ていかいか
)
なので、割合書物を読まない。其代りある
掬
(
きく
)
すべき情景に逢ふと、何遍もこれを
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
で
新
(
あら
)
たにして
喜
(
よろ
)
こんでゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何
(
なに
)
お
峯
(
みね
)
が
來
(
き
)
たかと
安兵衛
(
やすべゑ
)
が
起上
(
おきあが
)
れば、
女房
(
つま
)
は
内職
(
ないしよく
)
の
仕立物
(
したてもの
)
に
餘念
(
よねん
)
なかりし
手
(
て
)
をやめて、まあ/\
是
(
こ
)
れは
珍
(
めづ
)
らしいと
手
(
て
)
を
取
(
と
)
らぬばかりに
喜
(
よろ
)
ばれ、
見
(
み
)
れば六
疊
(
でう
)
一
間
(
ま
)
に一
間
(
けん
)
の
戸棚
(
とだな
)
只
(
たゞ
)
一つ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
けれども間接にどこかでそこに触れて
貰
(
もら
)
いたい様子がありありと見えた。お延は
従妹
(
いとこ
)
を
喜
(
よろ
)
こばせてやりたかった。と云って、後で自分の迷惑になるような責任を持つのは
厭
(
いや
)
であった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
伯父
(
おぢ
)
さま
喜
(
よろ
)
んで
下
(
くだ
)
され、
勤
(
つと
)
めにくゝも
御座
(
ござ
)
んせぬ、
此巾着
(
このきんちやく
)
も
半襟
(
はんゑり
)
もみな
頂
(
いたゞ
)
き
物
(
もの
)
、
襟
(
ゑり
)
は
質素
(
じみ
)
なれば
伯母
(
おば
)
さま
懸
(
か
)
けて
下
(
くだ
)
され、
巾着
(
きんちやく
)
は
少
(
すこ
)
し
形
(
なり
)
を
換
(
か
)
へて三
之
(
の
)
助
(
すけ
)
がお
辨當
(
べんたう
)
の
袋
(
ふくろ
)
に
丁度
(
てうど
)
宜
(
よ
)
いやら
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
色光沢
(
いろつや
)
も殆んど
元
(
もと
)
の様に
冴々
(
さえ/″\
)
して見える日が多いので、当人も
喜
(
よろ
)
こんでゐると、帰る一ヶ月ばかり前から、又
血色
(
けつしよく
)
が悪くなり
出
(
だ
)
した。然し医者の話によると、今度のは心臓の
為
(
ため
)
ではない。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
不圖
(
ふと
)
御米
(
およね
)
に
此所
(
こゝ
)
へ
着
(
つ
)
いた
消息
(
せうそく
)
を
書
(
か
)
かなければならない
事
(
こと
)
に
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
いた。
彼
(
かれ
)
は
俗用
(
ぞくよう
)
の
生
(
しやう
)
じたのを
喜
(
よろ
)
こぶ
如
(
ごと
)
くに、すぐ
鞄
(
かばん
)
の
中
(
なか
)
から
卷紙
(
まきがみ
)
と
封
(
ふう
)
じ
袋
(
ぶくろ
)
を
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
して、
御米
(
およね
)
に
遣
(
や
)
る
手紙
(
てがみ
)
を
書
(
か
)
き
始
(
はじ
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
花紅葉
(
はなもみぢ
)
うるはしく
仕立
(
したて
)
し
娘
(
むすめ
)
たちが
春着
(
はるぎ
)
の
小袖
(
こそで
)
、
襟
(
ゑり
)
をそろへて
褄
(
つま
)
を
重
(
かさ
)
ねて、
眺
(
なが
)
めつ
眺
(
なが
)
めさせて
喜
(
よろ
)
ばんものを、
邪魔
(
じやま
)
ものゝ
兄
(
あに
)
が
見
(
み
)
る
目
(
め
)
うるさし、
早
(
はや
)
く
出
(
で
)
てゆけ
疾
(
と
)
く
去
(
い
)
ねと
思
(
おも
)
ふ
思
(
おも
)
ひは
口
(
くち
)
にこそ
出
(
いだ
)
さね
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
代助と接近してゐた時分の平岡は、人に
泣
(
な
)
いて
貰
(
もら
)
ふ事を
喜
(
よろ
)
こぶ
人
(
ひと
)
であつた。
今
(
いま
)
でも
左様
(
さう
)
かも知れない。が、
些
(
ちつ
)
ともそんな
顔
(
かほ
)
をしないから、
解
(
わか
)
らない。否、
力
(
つと
)
めて、
人
(
ひと
)
の同情を
斥
(
しりぞ
)
ける様に
振舞
(
ふるま
)
つてゐる。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
喜
常用漢字
小5
部首:⼝
12画
“喜”を含む語句
歓喜
喜悦
歡喜
縁喜
喜劇
喜歌劇
慶喜
喜捨
狂喜
随喜渇仰
驚喜
悦喜
大喜
随喜
喜多八
欣喜
喜界島
喜見城
大倉喜八郎
一橋慶喜
...