“卷紙”の読み方と例文
新字:巻紙
読み方割合
まきがみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれもお愛想あいさうさとわらつてるに、大底たいていにおしよ卷紙まきがみ二尋ふたひろいて二まい切手ぎつて大封おほふうじがお愛想あいさう出來できものかな、そしてひと赤坂以來あかさかから馴染なじみではないか
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
摺流すりながす音もはゞか卷紙まきがみへ思ふ事さへ云々しか/″\かきつゞる身生命毛いのちげの筆より先へ切てゆく冥途めいどの旅と死出の空我身は今ぞ亡き者と覺悟をしても親と子がたゞ二人なる此住居然るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
宗助そうすけ不圖ふと御米およね此所こゝいた消息せうそくかなければならないこといた。かれ俗用ぞくようしやうじたのをよろこぶごとくに、すぐかばんなかから卷紙まきがみふうぶくろして、御米およね手紙てがみはじめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)