“遣”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
59.8%
つか23.1%
つかわ3.8%
よこ3.2%
づか2.0%
つかは1.3%
やっ1.2%
おく0.9%
やり0.9%
やら0.4%
(他:33)3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“遣”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸100.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語23.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
泊りがけで五六軒って来ようと思う、牛込は少し面倒で、今から行っちゃア遅いから明日あした行く事にしようと思うが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
例の晩酌ばんしゃくの時と言うとはじまって、貴下あなたことほか弱らせられたね。あれを一つりやしょう。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
助「左様いう事ならお預かり申して置きますから、御入用ごいりようの節は何時なんどきでも仰しゃっておつかわしなさい」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
駒井能登守の一行は不意の出来事に驚いて暫らく立って見ていると、岩の上に立って杖をつかう米友の敏捷びんしょうなこと。
つまり負けたらば、何処どこ其処の寺には宝物ほうもつが沢山あるから、それを奪ってつかわすべしと云ったやり方である。
応仁の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そこでホヒの神をつかわしたところ、この神は大國主の命にへつらいて三年たつても御返事申し上げませんでした。
文太郎は大概の出來事は時々よこした春三郎の手紙で知つて居たが、固より最近の出來事であるちびの病氣の事は知る筈がなかつた。
かれの傑作』を読んだ時はあたかも地方に暮していた私のもとへわざわざ手紙をよこして盛んにゾラの作意を激賞して来た。
けれども他人の前、ことにお秀の前では、そうした不自然な言葉づかいを、一種の意味から余儀なくされるようにも思った。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
部将らしい者はそういったが、草心尼のことばづかいや、尼ながら品位のある容姿が、彼らの疑惑を深くしたらしかった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「不承を有仰おつしやるところは少しも有りはしません、その代り何分なんぶん今日こんにちつかはし下さい」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「五月一日。晴。長女河合へつかはす。さんぬる十七日友翁旅中病死之悔。」友翁は飯田安石の女婿銀二郎の生父であつたらしい。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
欺て河豚を喰わせるれから又一度やっあとで怖いとおもったのは人をだまして河豚ふぐわせた事だ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
るとき長与専斎ながよせんさいれかと相談して、彼奴あいつを一番大にやってやろうじゃないかと一工風ひとくふうして
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
而して病雀籠樊ろうはんに在り宿志未だ伸びず其備後におくられし所以は以て彼が冲霄ちゆうせうの志を抑留し漸く之を馴致せんが為めのみ。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
そして単に薬餌やくじを給するのみでなく、夏は蚊〓かやおくり、冬は布団ふとんおくった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それは門番の頭がぼうっとなる位の事は、わたしが遣って上げますから、あなた鍵を手に入れて、人間の手で女を引き出しておやりなさい。
それ故三味線も切れたる糸掛換かけかへるが面倒にてそのまゝ打捨てうぐいすも先日鳥屋へ戻しやり申候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
すると教官の方から疑わしいと思うなら、試してくれろっていう返辞なので、連れてってやらして見るてえと、成程わざはたしかに出来る。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「オイ/\飛んだことを言ふ――デ、彼奴きやつに一杯、酒を飲ませてやらうと思ふんだが、我々の手では駄目だから、こゝおいてか花吉大明神の御裾におすがり申すのだ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
第一「あんた、居やはりますか。」さて、思うに、「あの、居なはるか。」とおとずれたのだか、それさえ的確さだかではないのだそうであるから、構わず、関東の地声でもってやッつける。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「飛んでもない、いまは落人だ。――ああ、いものがある。別嬪べっぴん従妹いとこ骨瓶こつがめです。かりに小鼓と名づけるか。この烏胴からすどうやッつけよう、不可いけないかな。」
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
佐保川の水をき入れた庭の池には、り水伝ひに、川千鳥のく日すら、続くやうになつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
佐保川の水をき入れた庭の池には、り水傳ひに、川千鳥の啼く日すら、續くやうになつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
小鉢こばちの洗い懸けたままで打捨てて有るところを見れば、急に用が出来てつかいにでも往たものか。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
声色つかい軽業師かるわざしも、共に十七歳の諸生であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
軽率に一見すると、修飾の多過ぎる文章かと誤解するが、それは当時の制度習慣、また宮廷生活の要求する言葉づかいのあることを斟酌しんしゃくしないからである。
『新訳源氏物語』初版の序 (新字新仮名) / 上田敏(著)
この「月給」が私を笑わせた。毎月、私は三人の子供に「月給」を払うことにしていた。月の初めと半ばとの二度に分けて、半月に一円ずつの小づかいを渡すのを私の家ではそう呼んでいた。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と腰のものなどらせて帰したということが――この春にはあった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いやいやとがめ立てではない。――そのわっぱとやら、おもしろそうな奴。徒然つれづれの話し相手には、ちょうどよい。菓子でもらせよう。これへ、呼んでおくれぬか」
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
理をもて物を究めし人々この本然の自由を認めき、このゆゑに彼等徳義を世界にのこせるなり 六七―六九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
跡にのこったのは未亡人安四十四歳、長女けい二十一歳、次女せん十九歳の三人である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
▲過激なる一團 前記各國人から成る諸團體は社會主義と無政府主義とがゴツタになつて居るので、黨員で迫害さるゝ者があれば辯護士を雇つて助けてやるとか又は各種の出版物の手助をするとか
迎いにもいかねいでらちもねいこんだ。どうしてやるべい」下女「あの家へ怒鳴どなこんで満さんを引張ひっぱって来さっせい」お代「そうでもしなけりゃこの腹がえねいだ。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
なかなかかない気性がひそんでいるらしく、さっき白紙の返書をこしたり、あちらの別室で、吉野太夫を独占して、得意げに遊んでいるらしい烏丸光広卿などの一座に対して
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鈍痴どぢめ肴で酒が飲めるか、小兼春吉お房蝶子四の五の云はせず掴むで来い、すねの達者な若い衆頼も、我家うちへ行て清、仙、鐵、政、誰でも彼でも直に遊びにこすやう、といふ片手間にぐい/\仰飲あふる間も無く入り来る女共に
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
さてちゃって置く訳にいかないものですからまずその婦人をよくなだめてまあ静かに寝さしてしまうような方法を取りました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
代助はちゝの様子、ちゝの言葉つかひ、父の主意、凡てが予期に反して、自分の決心をにぶらせる傾向にたのを心苦しく思つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
伴「それじゃアあすこの三畳の畳を上げておつけえなせえ」
一角とか云う剣術つけえが居て其の嫁子に惚れた処が、思う様にならねえもんだから、剣術遣の一角が恋の遺恨でもってからに此の人の兄さんをぶっ斬って逃げたとよ、其奴そいつに同類が一人有って、んとか云ったのう、ウン富五郎か、其の野郎が共謀ぐるになって
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それを、今となってまで、これ以上、何をおそはばかっていらっしゃいますか。あれもこれもと、気ばかりつこうていたら、起つ日は参りますまい。――一念はきっと通るという事を、わたくしは去年こぞの暮、山之木郷から逃げのびた時、身をもって悟りました。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うもあつい所を」と代助もおのづから表立おもてだつた言葉づかひをしなければならなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
辛未かのとひつじ、皇太子、使をまたして飢者を視しむ。使者かへり来て曰く、飢者既にまかりぬ。ここに皇太子おほいこれを悲しみ、則ちりて以て当処そのところほふりをさめしむ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
屹度抜いて上げませうと思つて待つてると、信吾さんに札が無くなつて、貴君あなたが「むべ山」と「流れもあへぬ」を信吾さんへやつたでせう? 私厭になつちまひましたよ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
夫が全く外れて仕舞い此通り成たとは悪い事は出来ぬ者です」目科は是だけ聞き「成るほど趣向はうまいけれど仕舞際しまいぎわに成て其方の心が暗み大失策をやらかしたから仕方が無い
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
殊に其方が短剣の刃の欠けぬ様、其剣先に差して行て帰る時に忘れて来たコロップも持て居る、其証拠を見せてやろうか」鋭き言葉に敵し得ず全く逃るゝ道なきに失望せし如く、蹌踉よろめきて卓子ていぶるたおれ掛り、唯口の中にて「私しでは有りません
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
「いや、お前様まんさま手近てちかぢや、あかり掻立かきたつてもらひたい、くらいとしからぬはなしぢや、此処等ここらから一ばん野面のづらやツつけやう。」
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ココに其御祖ミオヤ命哭き患いて、天に参上マイノボりて、神産巣日之命に申給う時に、乃ち〓貝キサガイ比売と蛤具ウムギ比売とをオコせて、作り活かさしめ給う。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)