つかひ)” の例文
此人共私しの咄しおもしろがり、妻をあいして度々つかひをおこす。此人ハ曽て中川宮の姦謀を怒り、これおさし殺さんとはかりし人也。
代助はちゝの様子、ちゝの言葉つかひ、父の主意、凡てが予期に反して、自分の決心をにぶらせる傾向にたのを心苦しく思つた。けれども彼は此心苦こゝろぐるしさにさへ打ち勝つべき決心をたくはへた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)