“御遣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おや36.4%
おつか27.3%
おつかは18.2%
おつかわ9.1%
おんつか9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから又羅甸ラテンよみにしてもクオンチチイを付けて發音しないで、のべつに羅馬ローマ字綴りの讀み方たやうにつたのがあるなら、それついでことわつて置いて御遣おやんなさい。
『伝説の時代』序 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
残暑きびしくそうろうところ、御地皆々さまには御機嫌ごきげんよく御暮し遊ばされ候由、目出度めでたくぞんじあげまいらせ候。ばば死去の節は、早速雪子御遣おつかわし下され、ありがたく存じ候。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
端書はがきで言うて御遣おつかはしになつたのだから、詳しいことは解りませんがネ、明日の晩までには、お帰宅かへりになりませうよ、大和さんが左様さう言うてらしたから、だから花ちやん
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
御持ちになった扇の裏へさらさらと美しく書き流して、その人々のいる中へ御遣おつかわしになった歌でございます。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
平生へいぜい朋友等無之候えども、大徳寺清宕和尚せいとうおしょうは年来入懇じっこんに致しおり候えば、この遺書国許くにもと御遣おんつかわし下されそろ前に、御見せ下されたく、近郷きんごう方々かたがたへ頼入り候。