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御遣
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おつか
残暑きびしく
候ところ、御地皆々さまには
御機嫌よく御暮し遊ばされ候由、
目出度ぞんじあげまいらせ候。ばば死去の節は、早速雪子
御遣わし下され、ありがたく存じ候。
せっかく御求め
被下候えども少々大きく
候間、帽子屋へ
御遣わしの上、御縮め
被下度候。
加へ
少しの事は
苦しからざれども
最早二箱近く
御遣ひ成されし故
御國許の旦那へ
聞えては此傳兵衞申
譯なしとて
猶種々に異見致しけれども一
向に用ゆる
氣色もなく
終に
翌享保九年七月迄に金二千七八百兩
餘遣ひ
捨たれば今は傳兵衞も
惘れ
果是非なく
國許へ此由知らせしにより父吉右衞門是を