“御堂”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
みどう60.2%
おどう18.4%
みだう18.4%
おだう3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時の関白殿が施主となって営まるる大法要というのであるから、仏の兼輔に親しいもうといもみな袂をつらねて法性寺の御堂みどうにあつまった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
西山に御堂みどうの御建築ができて、お移りになる用意をあそばしながらも、一方では女三の宮の裳着もぎの挙式の仕度したくをさせておいでになった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
の時、月の影も添う、御堂みどうのあたり凡ならず、はた打つものの、近く二人、遠く一人、小山のすそに数うるばかり稀なりしも
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——いやいや、御堂みどう御社みやしろに、参籠さんろう通夜つやのものの、うたたねするは、神のつげのある折じゃと申す。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
言うまでもないが、手帳にこれをしるした人は、御堂みどうの柱に、うたたの歌を楽書らくがきしたとおなじ玉脇の妻、みを子である。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実は先刻おはなし申した、ふとした御縁で、御堂おどうのこの下の仮庵室かりあんじつへお宿をいたしました、その御仁ごじんなのでありますが。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これで御法みのりの船に同じい、御堂おどうえんを離れさえなさらなかったら、海におぼれるようなことも起らなんだでございましょう。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
新「こんな処に宿屋はなし、仕方がないから此の御堂おどうで少し休んで往こう、お賽銭さいせんを上げたらよかろう、坊さんがいるだろう」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
武州ぶしゅう比企郡高坂村大字岩殿いわどのの岩殿観音の寺伝に曰く、坂上将軍東征の時、この御堂おどうの前に通夜し悪龍を射斃いたおしたことがある。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
新「少々うかゞいとう存じます、あすこの御堂おどううしろに新らしい牡丹の花の灯籠を手向たむけてあるのは、あれは何方どちらのお墓でありますか」
堀割の水は青く搖すれ、御堂みだうの色硝子は金に耀き、ストゥウルといふ石造の張出に干物ほしものは乾き、屋根の上には緑の唐華草からはなさう
ハルレム (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
大鐘の銘の文句を讀んでると、飛迫控とびやりびかへの三十もあるこの御堂みだう、御堂の三十もあるこのまちと、同じ高さに足が來てゐる。
石工 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)
浦上天主堂うらかみてんしゆだう無元罪むげんざいサンタマリアの殿堂でんだうあるひは単純に御堂みだうとぞいふ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
なつかしや御堂みだう松翠しようすゐ愈々いよ/\ふかく、鳴鶴なきつるさきなみあをくして、新宿しんじゆくはまうすものゆきく。
松翠深く蒼浪遥けき逗子より (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
報恩講には和尚さんが、お御堂みだうの壇の上にのぼつて、お説教をすることを菊次さんは知ってゐました。
百姓の足、坊さんの足 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
それ見棄みすてて、御堂おだうむかつてちました。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うかとこゑけて、むねあちこち、伽藍がらんなかに、鬼子母神きしぼじん御寺みてらはとけば、えゝ、あか石榴ざくろ御堂おだうでせうと、まぶたいろめながら。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御堂おだうの前のとをの墓、
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)