“伽藍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がらん97.1%
ガラン1.5%
きゃら0.7%
カテドラール0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人「バッブラッブベエダです。BABRABBADAと綴りますがね。まだあなたは見ないのですか? あの伽藍がらんの中にある……」
不思議な島 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
イヨイヨ時刻到来シテ、松明タイマツノ火ニ西風来ツテ吹キカケ余多アマタ伽藍ガラン一宇イチウモ残ラズ、夜昼三日、黒雲トナツテ焼ケ終ンヌ……。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平泉館一名奥御館おくみたての外に清衡の築いた柳の御所、秀衡のいた伽藍きゃらの御所、後に義経が頼朝に追われて来て入った高館などの大建築があり、外に家の子郎党の屋敷が軒を並べ、西方には中尊寺
水中の宮殿 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
八月の或る静かな日の午後に、スイスの或る伽藍カテドラールの中で聴いた『田園交響曲』。戸外の小鳥たちのぴよぴよがオーケストラの鳥たちの声と入り交じっていた。