“がらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ガラン
語句割合
伽藍97.8%
御覽0.7%
森閑0.7%
空虚0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当然語らねばならぬ多くの伽藍がらんや古仏にふれてない様式等に関しても精密ではない。そういう研究書なら他にいくらもあると思った。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
そのいはとうさんに、彼處あそこ御覽がらん、こゝを御覽ごらん、とひまして、半分はんぶんつちのついた水晶すゐしやうがそこいらにらばつてるのをしてせました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
さすがに飾電灯シャンデリアばかりは煌々として雪白せっぱく食卓布テーブルクロスの上一杯に、紫羅欄花あらせいとうやチューリップ、ダアリアなぞの飾られた広い森閑がらんとした食堂で
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
いよいよ空虚がらんとして荒れ寺などの如く、掃除もさのみは行屆かぬがちに、入用の無き間は雨戸を其まゝの日さへ多く、俗にくだきし河原の院も斯くやとばかり、夕がほの君ならねど
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)