“散”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
59.6%
ちら20.0%
さん8.4%
ちり2.4%
ちっ1.2%
あら0.8%
ちらば0.8%
0.8%
こぼ0.4%
ざん0.4%
(他:13)5.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“散”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸19.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)7.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
あしひきのやまさへひかはなりぬるごときおほきみかも 〔巻三・四七七〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
さうして、ある点へると、此二つのものが火花ひばならして切りむす関門くわんもんがあると予想してゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
したいた白毛布しろけつとうへには、所狭ところせまのみかんなちらかり放題はうだい
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのほとんど狼の食いちらした白骨のごとき仮橋の上に、陰気な暗い提灯の一つに、ぼやりぼやりと小按摩がうごめいた。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しづかなそらをぢり/\とうつつてかたぶいたかとおもふと一さんちはじめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そして、あしもとにたおれているびんをひろって、一もくさんむらほうはしりだした。
火を点ず (新字新仮名) / 小川未明(著)
十月廿一日、広い森林を抜けて川上かはかみの方へ行つたときには、広い葉の並木はしきりに落葉し、さういふちりしいた落葉を踏んで私どもが歩いて行つた。
イーサル川 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
信如は今ぞ淋しう見かへれば紅入べにいり友仙の雨にぬれて紅葉もみぢかたのうるはしきが我が足ちかくちりぼひたる、そぞろにゆかしき思ひは有れども
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ちっていかの尾かゝるこずえかな 従吾
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
牡丹ちって打ち重りぬ二三片
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
かく歌ひて、かがひ明して一一、おのもおのもあらけましつ。
戦のにわにある猛き軍人の群もあらけ、
竹箒たけばうき引払ひツぱたいては八ぱうちらばつて体中からだぢうたかられてはそれしのげませぬ即死そくしでございますがと
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この裏を行抜ゆきぬけの正面、霧のあやも遮らず目の届く処に角が立った青いもののちらばったのは、一軒飛離れて海苔粗朶のりそだの垣を小さく結った小屋でく貝の殻で、その剥身むきみ屋のうしろに、薄霧のかかった中は、直ちに汽船の通う川である。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うそおつしやい。ついでだから、みんなけて御仕舞しまひなさい」
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
うそを仰しゃい。ついでだから、みんなけて御しまいなさい」
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
襖がすらりとあいたようだから、振返えると、あらず、仁右衛門の居室いましまったままで、ただほのかに見えるこぼれ松葉のその模様が、なつかしい百人一首の表紙に見えた。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「さア——来た以上、仕方がない。不本意ながら、おたくを血だらけに致すよりほか、まず、みちはござるまい。斬合きりあいには、ざんバラがみが一番邪魔じゃまでござる。手拭いを一本——」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
が其さくらはとくにちつて仕舞つて、いまは緑蔭の時節になつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
だから貴様等の夜目は役に立たないんだ。まだ暗闇が見えるというところまでに達して居らない。貴様達の後には犬のくそがある。それが貴様達には見えないだろう。前には山芋を掘った穴がある。能く貴様等は落ちなんだものだ。右には木の根が張っている。左には石や瓦のかけがちらかっている。
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
例えば——、蜂須賀巡査は勝手口の小門の近くに屈み込んで、庭下駄の跡に踏みつけられた一枚の桃色のちらし広告を見ながら考えた。
石塀幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「君。ちょっと訊くがね。この家へは、新聞やちらし広告は、どこから入れるかね?」
石塀幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
振たてゝ柳にちるかがり 林陰
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
ちる花や猫はね入てうごく耳 什佐
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
証拠と云って別にないが、此の迷子札はお前伯父に貰ったと云うが、それは伯父ではない勘藏と云う門番で、それがわしの弟を抱いて散りりになったと云う事をほのかに聞きました、其の門番の勘藏を伯父と云うが、それを知って居るよりほかに証拠はない
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
若「アヽ此の比翼ぢらしもいたずら事になったか、怨めしい、それほど不実の人とは知らず、つとめうち一夜でもほかの客へはかわさぬ枕」
寄席よせねて少時しばらくは街いつぱいになつて歩く汚れた服の労働者のむれに混つて帰つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ここに速須佐の男の命、その御佩みはかし十拳とつかの劒を拔きて、その蛇を切りはふりたまひしかば、の河血にりて流れき。
ここにき出して斬りはふりき。
またただむきには稜威いづ高鞆たかともを取り佩ばして、弓腹ゆばら振り立てて、堅庭は向股むかももに蹈みなづみ、沫雪なすはららかして
店をはずれて、ひょろひょろとした柳で仕切った、そのかどを見ると、小児こどもが遊んでいたらしく、めんこが四五枚、ばらに靴脱ぎのたたきの上へちらかって、喇叭らっぱが一ツ、式台に横飛び。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
後場ごばうにけた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お国はその時、少し風邪かぜの心地で、蟀谷こめかみのところに即効紙そっこうしなどって、取りみだした風をしていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
サンズレバ春風シユンプウリテ洛城ラクジヤウツ……
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)