“散亂”のいろいろな読み方と例文
新字:散乱
読み方割合
さんらん50.0%
ちらば25.0%
ちらか12.5%
ちりみだ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼等かれら幾夜いくよをどつて不用ふようしたときには、それが彼等かれらあるいたみちはたほこりまみれながらいたところ抛棄はうきせられて散亂さんらんしてるのをるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
葡萄酒の瓶がその後に倒れ、漬物の皿、破茶碗などが四邊あたり散亂ちらばつてゐる。『其麽に痛えがす? お由殿どん、寢だらがべす。』
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
一枚だけ殘して雨戸を閉め、散亂ちらかつた物を丁寧に片寄せて、寢具も布き、蚊帳も吊つた。不※靜子は、「智惠子さんとこ被行いらしたのかしら!」
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
女子をなごはあたりを見廻みまはしてたかわらひぬ、其身そのみかげかへりみてたかわらひぬ、殿との我良人わがをつと我子わがこ、これや何者なにものとてたかわらひぬ、まへ散亂ちりみだれたるふみをあげて、やよ殿とのいまわかれまゐらするなりとて
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)