“散策”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんさく60.0%
さまよい10.0%
さんぽ10.0%
ぶらつ10.0%
ピクニツク10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半日はんにち散策さんさく神祇しんぎあり、釋教しやくけうあり、こひあり、無常むじやうあり、けいあり、ひとあり、したがうてまたじやうあり、ぜにすくなきをいかにせむ。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
物を思うに疲れては、あてもない散策さまよいに、惜しむも甲斐かいのない死別の哀愁を、振り捨てようとするのでありました。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
彼は朝夕あさばん散策さんぽもすれば、写生にも出てそのあたりの地理にくわしかったので、牧場のあるのがにおちなかった。
馬の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その頃江戸川べりに住んでいた私は偶然川畔かわべり散策ぶらついていると、流れをりて来る川舟に犢鼻褌ふんどし一つで元気にさおをさしてるのが眉山で、吉原よしわら通いの山谷堀さんやぼりでもくだ了簡りょうけん
私は春の野辺へ散策ピクニツクに出て大きなサンドウイツチや、林檎を皮ごと横かぢりして居る娘を見ても、或はオペラや芝居の帰り、夜更よふけの料理屋で、シヤンパンを呑み
一月一日 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)