“さまよい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彷徨77.8%
散策11.1%
逍遙11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうした暗黒の彷徨さまよいから出離して、念仏門へ一転した綽空は、そこでも、ただ易行往生の教えだけに安んじていられなかったと見える。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
物を思うに疲れては、あてもない散策さまよいに、惜しむも甲斐かいのない死別の哀愁を、振り捨てようとするのでありました。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
そんなとき、私は憂鬱ゆううつな心を抱いて、街上の撒水うちみずが淡い灯を映したよいの街々を、かすかな風鈴ふうりんの音をききながら、よくふらふらと逍遙さまよいあるいたものであった。
郷愁 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)