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そゞろあるき
語句 | 割合 |
漫歩 | 60.0% |
散歩 | 20.0% |
逍遙 | 20.0% |
饗す兎も角も
此は
書入の名所なり俗境なりとて
偖止むべきかは一杯酌みて浦嶋殿の
近付とならんと上の
旅人宿へいそぎ
酒肴を持來れと命じ
夫より寺内を
漫歩しまた川を眺むるに流を
さるほどに
今歳も
空しく
春くれて
衣ほすてふ
白妙の
色に
咲垣根の
卯の
花、こゝにも一
ツの
玉川がと、
遣水の
流れ
細き
所に
影をうつして、
風なくても
凉しき
夏の
夕暮、いと
子湯あがりの
散歩に
扨は
園内の
手入れを
賞めなどして、
逍遙の
端に
若し
其人見ゆるやと、
垣根の
隣さしのぞけど、
園生廣くして
家遠く、
萱ぶきの
軒ば
半ば
掩ふ
大樹の
松の
滴たる
如き
緑の
色の
目に
立て
見ゆるばか